第101話
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ガルシアの話を聞いたロイドは驚いた後考え込み
「ヤツに抜きんでてたところがあったとしたら……せいぜい”諦めない”ことくらいだろうぜ。」
「あ………」
ガルシアの言葉を聞いて呆けた。
「それが多分、ハンパねぇ行動力に繋がったんだろうし………大物相手にも食い下がる原動力になってたんだろう。それでいて、周りが見えてない空気の読めなさも無かったし……何なんだこの若造はって、当時は思ったモンだぜ。」
「……………………………」
ガルシアの話を聞いたロイドはガイとの思い出を思い出し
―――いいか、ロイド。男だったら、目の前のものに体当たりでぶつかってみろ。てめえの心で、てめえだけの真実を掴み取ってやるんだよ。そうすりゃ、てめえが何をしたいか見えてくるはずだ。
そして今も心に残るガイの言葉を思い出した。
「……多分、兄貴の諦めの悪さは大切なものを守る為だったと思う。それも身内だけじゃなくて、クロスベルという街そのもの……その意味では、あんたたちルバーチェですら守る対象だったのかもしれないな。」
「なにィ……?」
ロイドの推理を聞いたガルシアは驚き
「ハハ、守るっていうとおこがましいかもしれないけど………多分、兄貴は体当たりで今のクロスベルを作ってきた流れを見極めようとしてたんだと思う。その上で、クロスベルそのものを自分なりに守ろうと足掻いていた……」
「……そいつは……馬鹿以上のとんでもねぇ大馬鹿じゃねえか。」
ロイドの話を聞いて唇を噛みしめた。
「ああ……俺は到底そこまで馬鹿にはなれない……――――でも兄弟だけあって似ている部分もあるみたいだ。」
「なに……………」
そして口元に笑みを浮かべたロイドを見たガルシアが驚いたその時、ロイドは立ち上がって周囲を見回し、閉じられた出入り口に近づいて調べていた。
(おっ!?これはまさか………まさかの……!)
(フフ、ついに立ち上がったわね。)
ロイドの行動にギレゼルは興奮し、ルファディエルは微笑み
「……てめぇ、まさか。ここから逃げ出すつもりか?」
ガルシアは目を細めて尋ねた。
「逃げ出すんじゃない。真実を見極めに行くつもりだ。クロスベル警察、特務支援課に所属する捜査官として……囚われたみんなを解放して、キーアを取り戻すためにも。」
「クク……ハハ……てめぇも十分、大馬鹿野郎だろうが。」
真剣な表情で言ったロイドの答えを聞いたガルシアは口元に笑みを浮かべた後立ち上がり
「ガルシア……?」
ガルシアの行動を見たロイドは呆け
「―――見せてみろ、小僧。この状況で、てめぇという男にどんなことができるのか……覚悟と決意の程をな。」
ガルシ
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