第101話
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くなるけど私は別に貴方が無事なら、クロスベルの事はどうでもいいもの。それにガイ殺害に関わっている者達に力を貸すなんて絶対に嫌よ。)
「(ルファ姉………)……――――絶対に力を貸さないって言ってる。そもそもルファ姉にとってクロスベルは故郷じゃないから俺やノエル達みたいに愛郷心がない上、ルファ姉は兄貴の殺害に関わっている今のクロスベルには絶対に力を貸さない。いくら言っても無駄だ。」
ルファディエルの念話を聞いて複雑そうな表情をした後ノエルを見つめて言い
「…………そうですか……………」
ロイドの言葉を聞いたノエルは複雑そうな表情をした後去って行った。
ガイ・バニングスを―――兄貴を殺したのも貴方なのか?
ああ―――その通りだ。
ゴメンね。……今までありがとう。大好きだよ、みんな………
(……あの時……俺はロクな言葉を返せなかった。それだけじゃない……キーアが思いつめていたのだってぜんぜん気付かなかった……忙しさに翻弄されるだけで……本当に守るべきものも守れずに……キーアの素性にしても兄貴を殺した犯人にしても……ちゃんと突き止めるようと心に誓ったはずなのに……!)
ノエルやアリオス、キーアとの出来事を思い出したロイドは悔しそうな表情をし
(兄貴……ルファ姉………ゴメン………やっぱり俺……兄貴達に全然追い付けてなかったみたいだ………だってもう………俺はどうしたらいいか……それさえも………)
唇を噛みしめた。
(お前からは何も言わねぇのかよ?あんだけロイドを溺愛している癖に。)
ロイドの様子を見たギレゼルは尋ね
(…………私ではなくロイド自身の力で立ち上がらなくてはこの先、やっていけないわ。貴方こそお気に入りのロイドを慰めなくていいのかしら?)
尋ねられたルファディエルは静かな表情で答えてギレゼルに尋ね返し
(くかかかかかっ!何を言ってるんだ!?ここからが面白い所なのに、そこに水を差してはダメな事ぐらい、我輩でもちゃーんとわかっている!我輩は信じているぜ!?ロイドが再び立ち上がって、以前以上の面白い事を仕出かしまくることを!)
(………堕天使が誰かを信じるという行為自体がおかしいけど……………貴方の言葉も一理あるわね。)
ギレゼルの答えを聞いたルファディエルは苦笑していた。
「―――ザマぁねえな。俺達を追い詰めてパクり、あの”叡智”の愛弟子でもあるリーダーがその体たらくとは……こんな場所で半年以上、冷や飯を喰らっているのが馬鹿馬鹿しくなってくるぜ。」
するとその時同室にいる”ルバーチェ”のガルシアがロイドの状態を見て嘲笑した。
「……放っておいてくれ。あんたがこの場所にいるのはどう考えても自業自得だし……あんた達
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