暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
断章〜偽りの楽土を越えて〜  外伝〜偽りの楽土〜
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な………!」

「あの二人なら必ず戻ってくる……!」

「なにィ……?」

テスタメンツの青年達が叫んだ言葉を聞いて驚いた。

「じ、事情があるそうなんだ!果たすべき使命があるって!それで街は離れるけどいずれまた戻ってくるって!」

「何のことかわからないけど……僕達は二人を信じるだけだ!」

「……クク……ハハ………………ハハハハハハハハハッ!!」

そして青年達の言葉を聞いたヴァルドは大声を上げて笑いだし

「なるほど……”使命”ねぇ。どうやらあの時の続きが出来そうじゃねぇか……?―――そうだろう!?ワジイイイイイッ!!!」

空に向かって大声で叫んだ!



〜オルキスタワー〜



「さてと、既に『幻焔計画』はエレボニアの方に舞台を移したし………ここからは予定通り、しばらく様子見ってわけかい?」

オルキスタワーの屋上ではカンパネルラが外を見つめているアリアンロードに尋ねた。

「ええ、そうなりますね。エレボニア方面の段階が進むまでは付きあわせてもらいましょう。」

「フフ、現時点で”零の至宝”の力は消えた”幻の至宝”に匹敵している。更にオリジナルが持っていなかった潜在能力すら垣間見せつつある……クク、どこまで進化させられるか、クロイス家のお手並みを拝見しようか。」

「ウフフ……博士、ノリノリだねぇ。そういえば”彼ら”の方もやっと動き出したみたいだけど?」

嬉しそうな表情で言ったノバルティスの言葉を聞いたカンパネルラは苦笑した後アリアンロードに尋ね

「むしろ好機でありましょう。我らとの立ち位置の違い……今後のためにも明確にすべきかと。」

「フフ、それは君達に任せるよ。私はここで、”零の至宝”のデータを取り続けさせてもらう……―――人と神を繋ぐ究極のインターフェイスたり得るかをね!」

アリアンロードの言葉を聞いたノバルティスは口元に笑みを浮かべた後、興味深そうな表情で叫んだ。



「………それでそれぞれの返事はどうだったんだ?」

一方ディーター大統領は執務室で厳しい表情で国防軍の兵士達に尋ね

「そ、それが………『メンフィル帝国に保護を求め、要求に応えてもらえたので我が国はメンフィル領であり、敵国である貴国の施しは受けない。いずれ始まる”我が国”の制裁に怯えているといい……と』」

尋ねられた兵士は表情を青褪めさせて答え

「おのれ……!まさかメンフィルにIBCと並ぶほどの財力があるとはっ!!”六銃士”達の捜索はどうなっている!?」

兵士の答えを聞いたディーター大統領は怒りの表情で拳で机を叩いた後声を上げ、他の兵士に尋ね

「そ、それが………そちらも難航しておりまして……………捜索に出た者達の一部は帰って来ない者達も存在し
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