断章〜偽りの楽土を越えて〜 外伝〜偽りの楽土〜
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〜旧市街〜
旧市街ではヴァルドが破壊された建物などを見つめた後、サーベルバイパーが拠点にしている建物の前まで来た。
「……………………………クソ…………………」
自分が破壊したサーベルバイパーの建物の扉を見たヴァルドは襲撃の事を思い出し、舌打ちをした。
「………ヴァルド……さん……?」
するとその時サーベルバイパーの少年が建物から姿を現した。
「ディーノ……お前……」
「ヴァ、ヴァルドさん……本当にヴァルドさんだ!」
驚いているヴァルドを見た少年は嬉しそうな表情をした後ヴァルドにかけより
「今までどこに……!本当に心配したんですよ!?で、でもよく無事で……!ううううううっ……………」
必死の表情でヴァルドを見つめた後泣きはじめた。
「………………………」
「せ、先輩達はみんな大ケガを負って……退院できた人もいるのにぜんぜん戻って来てくれなくて……で、でも大丈夫です!ヴァルドさんがいればきっと……!」
そして少年が明るい表情をしたその時
「……っ………!」
「うあっ……!?」
ヴァルドは少年を吹っ飛ばした!
「ヴァルド……さん……?」
「………サーベルバイパーは解散だ。てめぇも2度と……俺のケツを追いかけるんじゃねえ。」
自分を信じられない表情で見つめる少年に背を向けたヴァルドは静かな口調で呟き
「……ウソ………ですよね………だって、ヴァルドさんは……………ヴァルドさんはいつだって……頼りになる最高のヘッドで……あの鬼が……みんなを滅茶苦茶にした化物がヴァルドさんなんてッ!そんなのウソですよねえええっ!?」
そして信じられない表情で叫ぶ少年を無視して、ヴァルドは去って行った。
「と、止まれ!」
ヴァルドがしばらく歩ていると青年の声が聞こえ、声が聞こえた方向にヴァルドは歩いて行った。するとそこには
「ヴァルド・ヴァレス!ま、まさか戻ってくるとは……」
「これ以上、旧市街をお前の好きには、させない……何としても止めさせてもらう……」
テスタメンツの青年達が武器を構えてヴァルドを睨んでいた。
「………………………」
一方睨まれたヴァルドは黙り込んでいた。
「……君は一体、何がしたかったんだ……!?あ、あんな化物になってこの旧市街を滅茶苦茶にして……」
「おまけに可愛がっていた手下たちをあんな風に……!」
「ひ、酷過ぎるよ……!」
「フン………―――そういえばワジとハゲ坊主はどうした?元々、ヨソ者みてぇだが……尻尾を巻いて逃げだしたかよ?」
テスタメンツの青年達に睨まれたヴァルドは鼻を鳴らした後不敵な笑みを浮かべて尋ねたが
「ば、馬鹿にする
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