第27話
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それは、確かなんですか?」
「ええ、ギルドには知り合いもいたしね。少し前にいなくなってしまったけど…………」
「そ、そうなの!?知らなかった……」
姉の知り合いにギルド関係者がいる事を初めて知ったエリオットは驚いた。
「……ふぅん。ギルドの支部か。」
「確かにギルドの支部なら受付や遊撃士達の仮眠用のベッドが用意されてあるわね。」
一方自分達が泊まる場所が元遊撃士協会支部と知ったフィーは目を丸くし、レンは納得した様子で頷き
「ど、どういう事なんだ?父さんがなぜそんな場所を…………」
マキアスは戸惑いの表情を見せた。
「……とにかく、自分達で確認する必要がありそうだな。エリオット、場所はわかるか?」
「う、うん……家を出て通りに沿って歩けばすぐに着くはずだよ。」
「ふう、本当ならもっとゆっくりして欲しかったけど……今回は仕方ないわね。でも、もしよかったら滞在中の食事くらいはうちで用意させてもらえない?」
「あ、いいかもしれないね!……どうかな、みんな?」
フィオナの提案を聞いたエリオットは明るい表情で頷いてリィン達を見回し
「そうだな、せっかくだし……」
「ああ、お邪魔させてもらうとしよう。」
「わたしも賛成。」
「勿論レンも賛成よ。」
リィン達はそれぞれ賛成の様子で頷いた。
「ふふっ、よかった。じゃあ今日の夕食は腕によりをかけて作らせてもらうわね。みんな、しっかりと頑張ってうんとお腹を減らしてきてね。」
「フフ、夏至祭の他にも一つ楽しみができたか。」
「はは……確かに。―――それじゃあさっそくギルドの方へ行ってみよう。」
「うん、そうだね。」
その後リィン達は元遊撃士協会支部であった建物に向かった。
〜遊撃士協会・ヘイムダル東支部跡〜
「え〜〜っと……うん、やっぱりメモの住所はここで間違いないみたいだよ。」
メモの住所と建物の住所を確認したエリオットはリィン達を見回した。
「まさかギルドの建物だったとはな……おそらく、B班も同じだろう。」
「ここの他にもギルドの建物があるのか?」
「ああ、もともと帝都には支部が二つあってな。1年以上前に撤退したから今では気にする人も少ないが。」
「そうなのか……?私の故郷”レグラム”には今でもギルドの支部があるが。」
リィンの質問に対して答えたマキアスの説明を聞いて不思議に思ったラウラはマキアスに尋ねた。
「ふむ、そうか……今じゃ珍しいとは思うが。」
「でも、撤退したっていう割には妙に新しい建物だな?」
「2年ほど前に大きな火事があってさ。その後に建て直されたんだけど、結局畳まれちゃった
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