第27話
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だ。……まあ、僕と父さんじゃさすがに結びつかないよね。あんまり知られたくはなかったんだけど……」
「エリオット……」
若干暗い雰囲気を纏っているエリオットの様子を見たフィオナは心配そうな表情をした。
(ふむ……)
(……やっぱり、何か事情があるみたいだな。)
(まあ、エリオットお兄さんは帝国軍でも指折りの実力者の息子だから、将来の関係で色々事情があるのでしょうね。)
「え、ええっと……変な空気にしちゃったかな?ごめん、あんまり気にしないで。あ、そうだ……姉さん、このあたりにホテルとかはなかったっけ?手配してもらった場所を探しているんだけど。」
小声で囁き合っているリィン達に見つめられたエリオットは慌てた様子で気を取り直した後、フィオナに尋ねた。
「ええっ……!?ウチに泊まっていかないの!?」
一方エリオット達が実家に泊まると思っていたフィオナは信じられない表情で声を上げ
「う、うん……一応、学院の実習だから。それに、ウチじゃさすがにベッドが足りないでしょ。」
姉の大げさな反応に戸惑いながらエリオットは答えた。
「で、でも……久しぶりに帰ってきたのに……くすん、きっとエリオットもお姉ちゃん離れの年頃なのね。複雑だけど、見守るのがお姉ちゃんの役目よね……」
「ね、姉さんってば……」
(クスクス、フィオナお姉さんだったらセシルお姉さんとお話があってお友達になれるでしょうね♪というかもし知り合ったら間違いなく弟自慢の対決をするでしょうね♪)
悲しそうな表情で自分を見つめるフィオナにエリオットが呆れている中弟に非常に甘いフィオナの性格がセシルと非常に似ている事を悟ったレンは小悪魔な笑みを浮かべてフィオナを見つめ
(どちらかというと姉上のほうがべったりのようだが……)
ラウラは興味ありげな表情でフィオナを見つめた。
「……でも、変ねぇ?このあたりにホテルなんてなかったと思うけど。」
「え……」
「……ないの?」
「もしかして、父さんが住所を間違えたのか……?」
「ふむ、あの優秀そうな御仁がこの程度のミスはしなさそうだが。」
「そうね……」
エリオットの疑問に答えたフィオナの話を聞いたリィン達はそれぞれ戸惑いの表情を見せた。
「ううん、わからないけど……その、よかったら住所を教えてもらえるかしら?」
「あ、はい、これなんですが……」
フィオナに訊ねられたリィンはフィオナに住所が書かれたメモを手渡した。
「あっ、この住所は……もしかして、”遊撃士協会”があったところじゃないかしら?」
「あっ……そういえば!」
「遊撃士協会……」
「
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