第27話
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?」
二人の指摘にマキアスは慌てた様子で答え、エリオットは表情を引き攣らせてレンに指摘した。
「ふふ、リィン君にラウラさん……マキアス君にフィーちゃん、レンちゃんね。手紙に書いていた通り、いいお友達に恵まれたみたい。」
「あはは、うん。そういえば姉さん、今日はピアノ教室の方はいいの?」
フィオナの言葉に我に返って頷いたエリオットは姉の仕事を思い出して尋ねた。
「ええ、今日はちょうどお休みよ。子供たちも来ていないからタイミングがよかったわね。」
「へえ、ご自宅でピアノを教えているんですね。」
「そういえばエリオットも吹奏楽部に入っていたが……実は音楽一家だったりするのか?」
「えっと……あはは。それほどでもないんだけどね。父さんなんて、見るからに縁のなさそうな人だし。」
マキアスの疑問を聞いたエリオットは苦笑しながら答えた。
「ふふ、そうね。たまには家族でのんびり演奏会にでも行きたいけど……お仕事が忙しくて家にも滅多に帰ってこられないもの。」
「……エリオットのお父さんって何をやっている人?」
「え、ええっと……」
「あら、言ってなかったの?」
フィーの質問に対して答えを濁しているエリオットの様子を見たフィオナは目を丸くした。
「……そういえば、あまり聞いた事がはなかったか。」
「何か事情があるのか?」
「いや、そこまで大した話じゃないけど……その……父さんは帝国軍に勤めているんだ。」
「帝国軍……そうだったのか。」
「あはは、ちょっと意外でしょ?」
自分の話を聞いて目を丸くしているマキアスの反応を予想していたエリオットは苦笑したが
「まあ、エリオットお兄さんの容姿や体格を考えたら誰でも意外に思うでしょうね♪」
「いや、僕の容姿や体格と父さんの仕事は関係ないよね!?」
からかいの表情で呟いたレンに疲れた表情で指摘した。
「はは、確かに……って、あれ?軍人で『クレイグ』って聞き覚えがあるような……」
「あっ……も、もしかしてオーラフ・クレイグ……”紅毛のクレイグ”か!?」
リィンの言葉を聞いたある人物を思い出したマキアスは驚きの表情でエリオットを見つめた。
「ふふ、正解よ。」
「……聞いたことあるかも。」
「帝国軍きっての猛将と知られるオーラフ・クレイグ中将……人呼んで”紅毛のクレイグ”。彼の率いる第四機甲師団は、帝国正規軍の中でも最強の打撃力を誇るという。学院への入学にあたって知識として調べたんだが、エリオットの父親だとは……」
「……そういえば第四機甲師団にはナイトハルト教官も所属していたな。」
「うん、一応父さんの関係で以前から付き合いがあるん
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