暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
第71話一攫千金ウエスタン
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して避ける。そのまま立ち止まらずに左右にジグザグして走り続け、ガンマンの狙いが定まらないように進む。そして今度は額・左胸・右脇腹に予測線が当たったのを視認して、上半身を仰け反られながら進んで全て避ける。
そろそろ10mライン。身を屈めながら銃弾を避けて進み、最後にリボルバー銃に装填された6発の銃弾が発射されーーー滑り込んで全て避ける。

「これで弾切れだろ・・・っ!!」

弾切れだと思って油断してたら、リボルバーの銃口が光っていた。恐らく光学銃と同じ実体のない銃弾ーーービーム弾だ。その光る銃口から放たれた6発のビーム弾がオレにーーー当たる前に上に大きくジャンプしてガンマンの横に着地して、右脇腹をタッチ。

「オレの勝ちだ」

この瞬間から今までに注ぎ込まれた402000クレジットが全額オレの財布に入り、今まで誰もクリア出来なかったギャンブルゲームがクリアされた。オレはさっき入ってきたゲートを通り抜け、シノンと合流する。

「あなた・・・どういう反射神経してるの!?最後、目の前・・・2mくらいの所からのレーザーを避けた!あんな距離だともう弾道予測線と実射撃とのタイムラグなんて、ほとんどないはずなのに!」

「え、え〜っと・・・」

どうしよう、ほとんど無意識にやってたーーーシノンからの質問には厳密には答えられないぞ。こんな状況だと、ザックリ言ってしまうのが一番なんだろうけどーーー仕方がない、こうとしか言えないな。

「だってこの弾除けゲームは・・・」

ザックリ言ってしまえばーーー

「弾道予測線を予測する、っていうゲームなんですよね?」

「・・・よ・・・予測線を予測!?」

何をそんなに驚いているのだろうかオレにはさっぱり分からないな。だってオレ、言ってしまえばイレギュラーの塊みたいな人間だもん。まあ一攫千金は達成出来たし、BoBのエントリーが終わる前に早く武器を買いに行きますか。
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