第71話一攫千金ウエスタン
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かに相当スピードを上げてないと避けられるかどうかだろうな。個人的には予測線って言葉が気になるけどーーー
「ほら、またプール枠を増やす人がいるよ」
シノンに言われてゲートの方を見てみるとーーー確かにサングラスをかけている迷彩服の男性プレイヤーがゲームに挑戦しようとしていた。それにこのゲームを見るためにギャラリーが集まってきている事を考えると、このゲームが難しいという事がよく分かる。ただ単に暇なだけなのかもしれないけど。
そして3カウントの音が鳴りーーーゲートが開いてゲームスタート。早速勢い良く走り出したと思ったらーーー
「うわっ、何あのダサイポーズ」
「まあ見てて」
いきなり立ち止まって左腕と左足を上げて御菓子なポーズをとっていた。シノンは見てろって言うけど、こんなポーズに何か意味があるのか?そう思っていたらーーー左脇腹と右肩、そして股下を銃弾が通りすぎた。
「・・・今のが予測線?」
「そう。防御的システムアシスト、《弾道予測線》」
狙撃の初弾を除き、狙われたプレイヤーの視界には赤い線が表示される。それが防御的システムアシスト、《弾道予測線》。つまり目に見える予測線が身体に当たらないようにすれば、銃弾も当たらない。だから銃弾が当たらないようにするのは不可能じゃないって事だな。
今NPCガンマンの銃弾を避けたプレイヤーはまた数歩走り出し、立ち止まりがに股で足を開き両手を横に伸ばし頭を下げ、頭上・右肩・股下に銃弾が通りすぎる。そしてそろそろ8mラインを通りすぎ、早撃ちになったガンマンの銃弾を三発を避けるがバランスを崩してしまった。そしてガンマンの放った三発の銃弾がーーー挑戦者の胸を撃ち抜いた。これによりゲームオーバーとなり、オレが貰う予定の金額が402000クレジットに増額された。
「ね?左右に大きく動けるならともかく、ほとんど一直線に突っ込まなきゃならないんだから。どうしたってあの辺が限界なのよ・・・え?ちょっと、あなた・・・」
予測線が見えた時にはもう遅い、それが分かればあとはチャレンジあるのみ。オレはゲートの手前にあるタッチパネルをタッチして、ゲームを始める。
「おいおい、ビギナーが挑戦かよ」
「おっ!今度のカモは可愛いじゃん」
「ついでにちょっと見てくか」
見るなら勝手に見てろギャラリーのおっさん勢。ビギナーは認めるが可愛いは余計だ。別に女になるつもりは一切なかったんだからなーーーオレは心の中で悪態を吐きながら、3カウントのアラームを聞きーーーゲームスタート。
ゲートが開き次第突っ走る。ガンマンのリボルバー銃の銃口がオレに向き、オレの額・左胸・右膝に予測線が当たる。オレはそれを認識しーーー右へ軽くジャンプ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ