機動戦艦ナデシコ
1417話
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くネギま世界の魔法生徒ですら、あの笠の男に勝つのは容易だろう。
それ程にこの世界の生身での戦闘技術は遅れているんだから、この件で白鳥を責めるのは酷か。
「ちょっと待ってくれ。……どうする?」
視線が向けられたのは、今回の件に関してナデシコ世界側の責任者という立場のエリナ。
……まぁ、ヤマダと2人だけしかいないんだから、責任者も何もないんだろうけど。
つか、責任者という事でヤマダの面倒を見なければいけない訳で……色々な意味で割に合わない地位な気がする。
「そう、ね。その秋山という人は若手の中でも影響力があって、穏健派だって言ってたわよね?」
「ああ、それは間違いない。少なくても俺が以前会った時には好戦的な性格には見えなかったな」
俺と戦いたいと言ってきた件はあるけど、それは好戦的って意味じゃなかったしな。
寧ろ俺の実力を知りたい、自分の実力を試したいといった面が強かったと思う。
「なら一緒に会ってみるのもいいんじゃない? どのみちもう白鳥さんが私達と繋がっているというのは知ってるんでしょうし、そこまで気が付いてなくても怪しんでいるのは間違いないと思うわ。である以上、ここで下手に放っておけば……」
その先は口にしないが、エリナが言いたい事はすぐに理解した。
つまり怪しんで草壁に相談しにいくかもしれないという事だ。
そういう意味では、見つかったのが秋山でまだ良かったと言うべきか。
「分かった。……聞いてたな? これからそっちに向かうから、秋山と高杉にも準備はさせておいてくれ。自由になる時間はそんなに多くないんだろ?」
『はい、昼休みですから』
そう考えれば……ああ、そうだ。
「お前達は昼食を食べたのか?」
『は? いえ、まだです』
「そうか。ならこっちで準備しておくから、昼食はこっちで食え」
木連の食糧事情がよくない以上、俺達の方が絶対にいいものを食っている。
何しろこっちは新鮮な食材が大量に空間倉庫の中に入っているし、それを料理するのが料理を得意とする近衛と、料理が得意とまではいかないが、それでも人並みには出来るエリナだ。
これで美味い料理にならない訳がないし……そもそも俺の空間倉庫の中には食材以外にも、俺がこれまで集めてきた数々の料理が入っているし。
『いいのですか? ホワイトスターや火星で食べた料理はどれも美味しかったので、こちらとしては歓迎ですが……』
「ああ、問題ない」
『分かりました。2人にもそう言っておきます。では、その、移動は……やっぱり?』
微妙に気が進まない様子の白鳥だが、やっぱり昨日の影のゲートというのは色々な意味で衝撃的だったのだろう。
いやまぁ、初めての人に影のゲートが驚かれるのはいつもの事なので、特に気には
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