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空虚で無気力な青年が異世界で新生活〜改訂中〜
第5話 断罪
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ら、結構速くなっている。

男の懐に入った瞬間、重力を戻す。

同時に、俺の肘鉄が男の鳩尾に突き刺さる。

「あがっ……」

男は口から涎を垂らしながら地面に倒れた。

脈を確認すると、一応ある。

俺は声を出してフラグ女を呼ぶと、その間に奥の部屋へと向かう。

壁に掛けられた松明の灯りを頼りに歩いていると、牢屋が見えてくる。

牢屋の中を覗くと、予想通りの惨状が広がっていた。

全裸の状態で横たわり、秘所から白い液体が流れていた2人の躯。

母親は30代半ば、娘に至ってはまだ10代前半と言ったところだろう。

2人の目元には涙が溜まっていた。

俺は牢屋を壊し中に入ると、その衝撃で溜まっていた涙が流れた。

俺は彼女たちの身体に触れると、まだ少し暖かいが徐々に冷たくなっているようだった。

まさか……。

俺は2人の瞳を閉じると、踵を返した。

あのクズ野郎、簡単には死なせねぇ。

苦痛を味合わせてから殺してやる。

先程の部屋に戻ると、フラグ女はすでに来ていた。

「どこに行っていたんだ。攫われた親子は?」
「手遅れだ」
「……そうか」

俺はフラグ女の問いに短く答えると、テーブルに置いてあった酒を取ると男へと近付いて行く。

俺は背中に刺さっていたナイフを抜くと、男の両足の腱を切った。

これで、こいつは逃げられない。

逃がすつもりもないが。

さて、じゃあ起きてもらうか。

俺は男を足蹴にして仰向けにすると、酒を顔にぶっかける。

「……ごほっ、ごほっ。おえっ……」

男はえずきながら目を覚ますと、若干の吐瀉物を吐きだした。

「質問に答えろ」
「ごほっ……。てめぇ、俺にこんなことしてタダですむと」

俺は〔創造魔法〕で2本目の日本刀を創りだすと、男の足に突き刺した。

「ぐあーっ!!」
「余計なことは言わなくていい。質問に答えろ」
「わかった、わかったから!抜いてくれ!」

痛みで喋れなくても困るな。

俺は刀を引き抜くと、男の呼吸が整ったを見計らい問いかけた。

「貴様、あの親子を犯したな」
「あ、ああ。そのために攫ったんだからな。攫った後は、俺たち全員で楽しませて貰ったぜ。へへっ、中々良い具合だったぜ」
「貴様、死姦したな?」

あまりこんな言葉を言いたくないが、事実確認のために問いかける。

俺の言葉に、フラグ女も言葉を失っている。

「分かるか?俺はどっちかと言うと、そっちの方が好きなんだ。だから」
「もう喋るな」

俺は日本刀を斬りあげ、男の右腕を斬りおとした。

「ぎゃぁあああああ!!腕が!俺の腕がぁッ!!」

女性の声がしなかったからおかしいと思ったんだ。


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