八幡の誕生日
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幡「小町から?」
いろは「はい、私も誕生日祝ってもらいましたから。お返しにと思いまして」
八幡「そうか、まあ…なんていうか、あ、ありがとな」
いろは「えへへ」
ほんとこういうことされると本気で勘違いしそうになるから困るな。うっかり告白して振られちまう。いやまあ勘違いしなくても振られてるけど。
八幡「つーか、意外だな。お前がわざわざ俺に誕生日のお返しのために誕生日聞くなんてな」
いろは「なんですか?口説いてるんですか?先輩には感謝してますし、というより私の扱いが酷いのでそこら辺ちゃんとしてくれないと無理ですごめんなさい」
八幡「やっぱり振られちゃうのかよ、俺何も言ってねぇよ」
いろは「そんなことより先輩♪はい、プレゼントです♪」
渡されたのは可愛らしくラッピングされた少し小さめな箱だった。
八幡「おお、ありがとな一色。開けてみていいか?」
いろは「はいどうぞ」
綺麗にラッピングを剥がすして、箱を開けるとそれはビックリ箱!…というオチはなく、金魚の絵がついた風鈴だった。
八幡「風鈴か、一色にしては結構風流なものだな」
いろは「今年の夏は暑いですからね、それで少しでも涼しい気分になってください♪」
なんだろうな、いつもならあざといと感じるものが今日の一色はあんまりあざといって感じがしないな、なぜだろう。
そして風鈴を箱から出すとチリーンと音が鳴る。
八幡「いい音だな。ありがとな一色」
いろは「はい、私に感謝して下さいねせ〜んぱい♪」
八幡「おう」
いろは「…先輩今日はやけに素直ですね。暑さにやられました?」
八幡「ばっかお前、俺なんていつも素直だろうが」
いろは「どの口がいうですかねぇ、いっつもひねくれているくせに」
八幡「うっせぇよ」
いろは「それでは先輩、私そろそろ帰りますね」
八幡「ん、そうか、駅までだが送っていくか?」
いろは「何ですか?口説いてますか?誕生日を祝っただけで彼氏面はちょっと無理なのでしっかり告白してから出直して来てくださいごめんなさい」
八幡「またか…つまりはいらないってことでいいんだな?」
いろは「はい、迎え呼びますから」
八幡「そうか、気をつけてな。今日はいい誕生日になったよありがとな」
いろは「先輩、今日は先輩の方があざといですよ♪」
八幡「お前には言われたくねぇよ」
いろは「えへへ、あ、そうだ先輩」
八幡「ん?なんだよ」
いろは「…あれ?先輩顔に何かついてませんか?」
八幡「あ?どこだ?」
いろは「あ、ちょっと待ってください。私取りますんで、ちょっと顔下げてください」
八幡「おう…ん!?」
顔を下げたら一色がキスしてきた。何を言ってるかわかるかもしれないが、俺には全くわからねぇ!
八幡「お、お、おま!?」///
いろは「えへへ///しちゃいました♪///
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