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誕生日
八幡の誕生日
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関まで駆け寄ってきた。
いろは「あ、小町ちゃんおはよう」
小町「ささ、そんな所にいないで中に入ってきてください。そこ暑いでしょうし」
八幡「中も暑いけどな」
小町「お客さんが来たんだからクーラーつけるに決まってるでしょ」
八幡「よし一色、上がっていけ。何なら飲み物も普通に出すぞ」
小町「全くゴミぃちゃんは…さぁ、どうぞどうぞいろは先輩」
いろは「はーい、お邪魔します」
3人でリビングに移動し一色をソファに座らせ、俺はクーラーを設定し、小町は飲み物の準備をする。
小町「あ、そうだいろは先輩お昼ってもう食べました?」
いろは「いや、まだ食べてないよ?」
小町「じゃあうちで食べてください!」
いろは「え?いいの?迷惑とかじゃない?」
小町「全然ですよ。小町的にその方が楽しそうですし。ね、お兄ちゃん」
こっちに振ってきたか。そんで一色は何でそんなに不安そうな顔してんだよ。
八幡「俺がとやかく言うもんでも無いだろ。別に俺が作るわけじゃないんだし」
その瞬間一色の表情はパァっと明るくなった。いや、俺の言葉ひとつひとつで表情変わりすぎだろ百面相かよ。
小町「まったくお兄ちゃんは捻デレてるなぁ、それじゃあこれからお昼作っちゃいますね」
いろは「あ、私も手伝うよ」
と言い、小町と一色は料理を始めた。俺はというと適当にボーッと本を読みながら時々二人の様子を見ているだけだった。いやだって、別に料理とか出来るわけじゃないし、え?専業主夫になるんじゃないのかって?バカ野郎次から本気出すんだよ。そうこうしているうちに料理は完成し3人での食事が始まったわけだが、普通に美味い。小町は毎日のように作ってもらっているわけだから知っているにしろ、一色もお菓子作りが得意というだけあり普通の料理も出来ていた。良かった、由比ヶ浜みたいな料理を作るような奴じゃなくて。

昼も食べ終え、3人でゆっくりとリビングで寛いでいると。
小町「お兄ちゃん」
八幡「ん?」
小町「小町これから用事あるからちょっと出かけるね」
八幡「ん?ああ、おう」
小町「それではいろは先輩、ゆっくりしていってくださいね」
いろは「うん、それじゃあね」
と言って、小町は出ていった。
八幡「お前はいいのか?」
いろは「何がですか?」
八幡「小町いないけど、帰らなくていいのか?」
いろは「はい、ていうか今日は先輩に用があって来ましたし」
八幡「俺に?」
いろは「はい、今日って8月8日じゃないですか」
八幡「そうだな」
いろは「なので…先輩、誕生日おめでとうございます!」
八幡「……」
いろは「先輩?どうしたんですか?」
八幡「なんつーか、家族以外から誕生日祝われるのって慣れてなくてな。ってか、何で知ってんだ?」
いろは「えへへ、小町ちゃんから聞いたんです」

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