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火砲・ミサイル解説解説(日本編)その2
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機材及び車両の合計で約27億円(平成24年度)の経費がかかるためであり、そのため79式対舟艇対戦車誘導弾と87式対戦車誘導弾の後継は、
中距離多目的誘導弾を採用して部隊配備が進められている。


1システムは以下の5種+装填機(LDU)の6両(1個射撃分隊)で構成される。

・情報処理装置(IPU)73式大型トラックに搭載

・射撃指揮装置(FCU)高機動車に搭載。
目標選定等担当

・地上誘導装置(GGU)高機動車に搭載。
ミサイル誘導担当

・発射機(LAU)高機動車に搭載、乗員2名

・観測機材(OPU)
高機動車に搭載。
前身観測担当

・装填機(LDU)73式大型トラックに搭載、予備弾も含む






「中距離多目的誘導弾」(120セット)

種別:対戦車・対上陸用舟艇ミサイルシステム

製造:陸上自衛隊研究本部と川崎重工業

ミサイル直径:約140mm

ミサイル全長:約1400mm

ミサイル重量:約26kg

誘導方式:光波ホーミング誘導(IIR, SALHの併用)


中距離多目的誘導弾は、防衛省技術研究本部と川崎重工業が開発した新しい舟艇・対戦車ミサイル・システムである。
本来は、制式化から20年近く経過した87式対戦車誘導弾(中MAT)の後継として、
XATM-6の名で2004年(平成16年)度から開発が開始された。


しかし、79式対舟艇対戦車誘導弾(重MAT)の後継であった96式多目的誘導弾システム(MPMS)が1セット20億円(2009年(平成21年)度調達)という高価格と、
高機動車・大型を含めた車両6両で1セット(1個射撃分隊)という複雑な構成から重MAT全てを更新することが不可能になったため、中MAT・重MAT両方の後継としても考慮されて開発されることになった。


誘導方式は、2種類の光波ホーミング誘導(赤外線画像(IIR)及びセミアクティブ・レーザー・ホーミング(SALH))の併用による第3世代方式で、照準は赤外線画像(IIR)またはミリ波レーダーで行なう。1秒間隔の連続射撃で同時多目標への対処能力と撃ち放し能力を有しており、
また、LOAL(発射後ロックオン)が可能といわれる。市街戦や対ゲリラコマンド任務を考慮して、舟艇、装甲・非装甲、人員、構造物などに対して対処が可能とされている。


従来の重MATや中MATが車上から一旦降ろして射撃する必要があり、また、MPMSは発射機や照準機が別々の車両に搭載されていたことから、
中距離多目的誘導弾は高機動車に発射機と追尾装置、更に自己評価装置を一体化したシステムを搭載し、自己完結性の高いシステムとなっている。また、発射機と照準装置の分離や、これらを降ろして地上に
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