火砲・ミサイル解説解説(日本編)その2
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予備ミサイル・装填装置搭載車×1-16両
各システム構成機材は、それぞれ求められる任務の規模に応じて柔軟に組み合わされ運用される。
現時点で13個地対艦ミサイル連隊が編成され、各連隊の隷下には6個射撃中隊が編制されている。連隊の本部管理中隊に捜索・標定レーダー装置と中継装置と指揮統制装置、各中隊本部に射撃管制装置が1基ずつ、各中隊にはミサイル発射機搭載車と予備ミサイル・装填装置搭載車がそれぞれ6両ずつ配備されている。
システムは整地道路での機動性を高めるためにすべて車載化されており、車体は装甲を持たないトラックを利用している。発射機は6連装のチューブ状のキャニスターを兼ねた発射装置からなる。ミサイルの翼は、すべて折りたたまれた状態でキャニスターに収容されており、発射直後に展開される。
発射機は74式特大型トラックに搭載されている。予備ミサイルはキャニスターに収められ計6本のキャニスターがクレーン付き74式の荷台に搭載され、発射機への積み替えは予備弾搭載車両のクレーンを用いて行われる。
また、水平線外射撃が可能な150kmを超える射程と、対艦ミサイルとしては本システムだけが持つ地形回避飛行能力を活かして、指揮装置や発射機を内陸部に設置してミサイルを発射することができ、
遠距離から発射することでシステムの被発見率と生残性を高めることができるようになっている。このため上富良野駐屯地などの内陸部にも地対艦ミサイル連隊が編成されている。
ミサイル発射時には捜索・標定レーダー装置JTPS-P15が海岸線に進出し、捜索・探知・識別した目標の位置情報と識別情報がレーダー中継装置を経由して指揮統制装置に送られる。
指揮統制装置により経路プログラミングの諸元(中間誘導地点とそこまでに至る経路など)を計算後、処理結果と発射指令は射撃管制装置を経由して発射機・ミサイル本体に送られ、斜め上方へ仰角をかけた発射機の発射チューブからミサイルが発射される。
ミサイルは中間誘導が慣性航法装置(INS)、終末誘導がミサイル自身によるアクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)で飛行し、陸上と海上で低空飛行を行うことで被発見率を下げており、電波妨害を受けた場合には、
ミサイルを妨害電波発信源に突入させることも可能である。
88式地対艦誘導弾を基礎に、海上自衛隊向け艦対艦ミサイルの90式艦対艦誘導弾、哨戒機搭載用空対艦ミサイルの91式空対艦誘導弾が開発されている。
「87式自走高射機関砲」(120両)
種別:自走式対空砲
全長:8m
全幅:3.2m
重量:40t
乗員数:3名
主武装:90口径35mm対空機関砲KDA×2(800発)
最高速度:50km/h(不
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