第98話
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セシルの言葉にロイドは頷き、エリィは真剣な表情で呟いた。
「――――セシルさん。そろそろ時間です。今の内に別れの挨拶をしておいた方がいいと思いますが。」
「え………」
そしてエクリアがセシルに言った言葉を聞いたロイドは呆け
「………リベールに行く飛行船が出る時間が来たんですね。」
エリィは複雑そうな表情で言った。
「ごめんね、みんな………こんな大事な時期にクロスベルから離れる事になってしまって…………」
「いやいやいや……!セシルさんが謝る必要はないッスよ!むしろセシルさんが今の状況のクロスベルから離れて、ゼムリア大陸で最も安全な場所に避難する事を知って、安心したくらいッスよ!」
「リウイお義兄様達なら必ずセシルさんの事を大切にすると共に守り、幸せにしてくれるはずです。……私達の事は気にせず、セシルさんは自分が幸せになる事を考えて下さい。」
「……セシル姉こそ、元気で。クロスベルの状況が落ち着いてからでいいから連絡をしてきてくれ。」
「……どうかお幸せに。」
申し訳なさそうな表情をしているセシルを見たランディは謙遜し、エリィは静かな表情でセシルを見つめ、ロイドは口元に笑みを浮かべて答え、ティオは軽く会釈をし
「ロイド………みんな………」
ロイド達の言葉を聞いたセシルは驚いた後、ロイドを抱きしめた。
「ちょっ、セシル姉……!」
抱きしめられたロイドは慌てたが
「………必ずクロスベルに戻ってくるわ。だからその時にはキーアちゃんと一緒に笑っている姿を見せて……!」
「ああ……!」
自分から離れ、真剣な表情で自分を見つめて言ったセシルの言葉にロイドは頷き
「―――ルファディエル。ロイドの事、どうかお願いね。」
(ええ、任せて。)
さらにロイドを見つめて言ったセシルの言葉にルファディエルは頷いた。
その後ロイド達はボートを手配した後、ランディの運転によってミシュラムに向かった……………
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