第98話
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尋ねた。
「ああ、お前達が押収した契約書にも書いてあったろ?」
「………でも、ひょっとして……帝国政府との契約は”その時に”切れていたんですか?」
「え―――」
「それって……」
「……まさか……」
そしてロイドの推理を聞いたエリィとティオは呆け、ランディは目を細め
「……クックック。ロイド、やっぱりアンタ、わりと諜報に向いてるかもなァ。さすがはギリアスのオッサンやカルバードの大統領を遥かに超える狡猾な手で俺達を嵌めた”叡智”の愛弟子だけはあるな。」
レクターは口元に笑みを浮かべて笑った後笑顔でロイドを見つめた。
「そ、それじゃあ……!」
「―――答えはイエスだ。通商会議以降、帝国政府は”赤い星座”と関わりは無い。にも関わらず、連中がクロスベルから追放後もクロスベル郊外に潜伏していたことにはこちらも妙だと思っていたが………まさかあんなことをいきなりブチかますとはなぁ。」
「そんな………」
レクターの答えを聞いたエリィは信じられない表情をし
「じゃあ、どうして叔父貴たちはあんな真似を……」
「……局長達への復讐の為にしては”赤の戦鬼”や”血染めの(ブラッディ)シャーリィ”が局長達の前に姿を現さなかった事はおかしいし………」
ランディとロイドは考え込み
「……まさか”結社”と新たな契約を結んだとか?」
ティオは真剣な表情で言った。
「いえ、それもおかしな話ね。かつてリベールの異変では彼らは『強化猟兵』という独自の戦闘部隊を運用していた。確かにクロスベル襲撃の時にもその部隊の姿はあったそうだけど……連携して動いている様子はなかったそうだから違うでしょうね。」
「……なるほど。」
「わざわざ外部の猟兵団を雇う必要はないわけですか……」
「……そうなると……他の候補は絞られてくる。いかにも帝国政府が黒幕と思われるような状況で………クロスベル市を襲撃させて何らかの”得”をした勢力……そして最高ランクの猟兵団と長期契約を結べるほどの莫大な資金力を持っている勢力………――――え。」
キリカの説明を聞いて仲間達が困惑したり考え込んでいる中、ある推理をしてある人物が浮かび上がったロイドは信じられない表情で声を上げ
(……………どうやらロイドも気付いたようね。今回の黒幕が”彼”である事が。)
ロイドの様子を見たルファディエルは目を細め
「ま、そう言う事かね?」
「……信じがたい可能性にこそ往々にして真実は潜むものよ。」
レクターは静かな笑みを浮かべ、キリカは真剣な表情で言った。
「ちょ、ちょっと待って!」
「い、今の話の流れだと……」
「該当しそうなのは一つしかねえだろうが!?」
一方エリ
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