第98話
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ん、もしそうだったら大統領演説で共和国の事まであんな風に非難するはずがないし、例え共和国軍が味方に回ったとしても本気になったメンフィル帝国軍には敵わないわ。あくまで3大国と対決するつもりなんだわ。」
「―――ええ、そうでしょうね。」
ロイド達が話し合っているとなんとキリカが部屋に入って来た!
「え………」
「あなたは……」
「キリカさんじゃないッスか!?」
「―――お久しぶり。通商会議ではまんまと出し抜かれたわ。アランドール大尉、遅れてすまなかったわね。」
驚いているロイド達にキリカは口元に笑みを浮かべて見つめて言った後、レクターに視線を向けた。
「ま、オレも来たばかりだし気にしないでくれ。そっちの様子はどうよ?」
「おおむね予想通りの進行ね。現在、アルタイル市の郊外に空挺機甲師団が展開しているわ。」
「!!!?」
「きょ、共和国軍も……!?」
そしてレクターの質問に答えたキリカの答えを聞いたロイドは唇を噛みしめ、エリィは表情を青褪めさせ
「空挺機甲師団ってことは……戦車と飛行艇の混成部隊かよ!?」
ランディは厳しい表情でキリカを睨んで尋ねた。
「ええ、機動力のある新型戦車と軍用艇の組み合わせね。カルバード軍の中でも最高の機動力を誇っているわ。」
「そんな………」
「挟み撃ち……という事ですか?」
「ええ、貴方達にとっては不本意な事態でしょうけど。―――でも、この状況になるのは少し考えればわかるはずよ。むしろ”聖皇妃”を含め、徹底的に侮辱されたメンフィルが私達と違ってまだ動いていない事が不思議なくらいよ。にもかかわらずディーター・クロイスは一切の妥協なく強硬姿勢に出た。これは一体、どういう事かしら?」
そして不敵な笑みを浮かべて尋ねられたキリカにロイド達は答えられず黙り込んだ。
「それともう一つ………2番目の質問について大サービスで答えてやろう。」
「2番目……」
「……”赤い星座”の行方か?」
「ああ、答えはカンタン。帝国政府だって全然知らないんだな、これが。」
「そ、そんな……!」
「ここまでぶっちゃけておいてそれはないのでは……?」
「ハッ、クロスベルで暴れた後、契約は終了したってことか!?」
レクターの答えを聞いたエリィは声を上げ、ティオはジト目でレクターを睨み、ランディは鼻を鳴らした後厳しい表情でレクターを睨んだ。
「い、いや―――待ってくれ。”赤い星座”は、通商会議の時、帝国政府と契約を結んでいた………契約内容は、宰相の命を狙うテロリストたちの殲滅……それは間違いないですね?」
その時ロイドは制止の声を上げた後、真剣な表情でレクターに
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