第97話
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たところかしらね。)
通信相手の声を聞いたロイドは厳しい表情をし、ルファディエルは目を丸くした後真剣な表情になった。
「フフフ………サテワタシハダレデショウ?セイカイサレタカタニハモレナクゴウカケイヒンヲ――――」
「……下らないクイズは結構です。一体どのツラさげて……クロスベルにやって来たんですか?」
「やれやれ、嫌われたモンだなァ。俺達を嵌めたお前達クロスベルだって人の事は言えないだろうに。派手な事になってるみたいだがちょっと会って話せないか?ま、損はさせないと思うぜぇ。」
「…………………わかりました。どこに行けばいいんですか?」
「”クリムゾン商会”………いや元”ルバーチェ商会”と言った方がいいか。あそこの会長室にするか。」
「地下のあそこですか……わかりました。」
「そんじゃ、待ってるぜ〜。」
「もしかして……行方不明のツァオ氏とか?」
通信を終えたロイドにエリィは真剣な表情で尋ね
「そういえば通商会議の件以降、一切姿を現していませんでしたね。」
「それに襲撃の時に黒月も参加していたしな……」
ある事に気付いたティオは呟き、ランディは目を細めた。
「―――いや、違う。帝国軍のレクター大尉だ。」
「ええっ!?」
そしてロイドの説明を聞いたエリィは驚いた。
「あの人……またクロスベルに来ていたんですか。」
「……確かにどのツラ下げてって感じだな。」
「で、でも”革新派”はかなり追い詰められているという話だし……一体どうして……」
ティオはジト目で、ランディは目を細め、エリィは戸惑った表情で言った。
「どうやら旧ルバーチェ商会で話があるみたいだ。”赤い星座”との繋がりを考えるととても油断はできないけど……行くだけ行ってみよう。」
「だな……」
「虎穴に入らずんば、ですね。」
「………準備だけは万全にした方がよさそうね。」
ロイドの提案に仲間達は頷き
「アナタたちも大変そうね。」
「どうやら面倒な相手とやりあうみたいだな?」
「情報局のアランドールか……恐ろしく厄介な若造らしいが。」
「俺達で良ければいつでも力を貸すぜ。」
「ああ……湿地帯でエオリア達を助けてくれた借りもあるしな。」
ミシェル達はそれぞれ声をかけた。
「ありがとうございます。」
「手に負えなさそうだったら是非、力を貸してください。」
その後ロイド達は準備を整えて旧”ルバーチェ商会”の会長室に向かい、部屋の中に入った…………………
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