第97話
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その、失礼ついでにお聞きしますが……そうしたアリオスさんの行き先やスケジュールの食い違い―――”半年以上前”で覚えはありませんか?」
「半年以上前って……」
「……まだディーターさんが市長にもなっていませんが?」
(………………)
ロイドの質問を聞いたエリィとティオは不思議そうな表情をし、ルファディエルは目を細めて考え込んでいた。
「う、うーん……そこまで前だとさすがに覚えてないんだけど………あ、でもあれがあったか。」
一方ミシェルは唸りながら考え込んだ後ある事に気付いて声を上げた。
「あれ……?」
「創立記念祭の最終日よ。彼、仕事でレミフェリアに出張する事になってたんだけど……それを急遽、キャンセルしたのを報告し損なってたのよ。」
「え……………」
(…………レミフェリア……………そういえば”競売会”の目玉になるはずだった人形もレミフェリア方面…………なるほど………まさかキーアとアリオスが繋がっているとはさすがに予想できなかったわ……………そしてワジから聞いた”至宝”の件を合わせると……………どうやらガイ殺害の容疑者候補としてアリオスがかなり怪くなってきたわね……………ただそうなるとガイの死亡原因を考えるとアリオスの可能性は低いのよね………アリオスとガイの腕は互角。となるとアリオスとガイが戦っている間に、クロイス家の者達もしくは彼らの協力者が銃でガイの心臓を撃った可能性が高いわね……………ただそうなると、問題はその協力者なのよね……………)
ミシェルの話を聞いたロイドは呆け、ルファディエルは真剣な表情で考え込んでいた。
「後で気付いて聞いてみたら忙しくて報告し損なってたって言ってたけど……なに、何か気になるの?」
「あの時は殺人的な忙しさだったし……」
「報告に齟齬があったとしても無理もないと思うが……?」
ミシェル達はそれぞれロイドに尋ね
「…………………」
尋ねられたロイドは黙り込み
「……記念祭の最終日……」
「最終日といえば”あれ”がありましたけど………」
「それがどうつながるってんだ?」
エリィ達はそれぞれロイドに視線を向けた。
「……わからない。でも何か繋がりそうな気がする。今まで俺達が、忙しさのあまり、見過ごしていた点と点が………」
全員に見つめられたロイドが考え込んでいたその時、ロイドのエニグマが鳴りだした。
「すみません、失礼します。はい、こちらクロスベル警察、特務支援課で―――」
「んー?『クロスベル国防軍・特務支援課』の間違いじゃないのか?」
「………あなたは……………」
(あら………驚いたわね。”まだ生きていた”なんて。さすがはかかし男と言っ
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