第97話
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の暴走と可燃性の積荷が原因とされたけど……確かに不審な点は多すぎたわ。そして、その事故に巻き込まれて奥さんのサヤさんは亡くなり……シズクちゃんは光を失った。」
「そういう顛末だったのかよ……」
「……断片的な情報はある程度は聞いていましたが。」
ミシェルの説明を聞いたランディは目を細め、ティオは複雑そうな表情をし
「それでアリオスさんは警察を辞めてギルドに移って……」
エリィは疲れた表情で言った。
「アタシもアリオスとはその後からの付き合いだけど……彼、一言も言わなかったけどずっと引っかかってたんでしょうね。……そう考えると今回の大役を引き受けたのもようやく腑に落ちた気がするわ。」
「…………………」
ミシェルが呟いた言葉を聞いたロイドは考え込み
「あれ……そういえば気になっていたんですがセリカさん達は?」
「エオリアさんもいねえな………」
ある事に気付いたティオとランディはミシェルに尋ねた。
「………セリカさん達なら2日前に帰国したよ。」
「帰国……ですか?」
スコットが呟いた言葉を聞いたエリィは不思議そうな表情をし
「何でもレウィニアという国から帰還指示が来たらしい。」
「………エステルちゃんからセリカ達の事情は聞いていたから仕方ないと思っていたんだけど………まさかよりにもよってこの状況でぬけるなんて、こっちにとっては痛すぎたわよ………」
「………だが他国の客将なのにこちらの都合で今までアリオスさん並み……いや、それ以上といってもおかしくないぐらい働いてもらっていたから、俺達としては文句が言えない上、引き止められる立場ではないしな……」
ヴェンツェルやミシェル、スコットはそれぞれ説明をした。
「あの出鱈目連中達はそれでいいとして……エオリアさんがいないのはなんでだ??」
「………エオリアなら2日前に休職表を出したきり、行方不明なのよ………」
そしてランディの質問にミシェルは複雑そうな表情で答え
「休職……ですか?」
「なんでまたこんな時に………」
ミシェルの言葉を聞いたロイドは不思議そうな表情をし、ティオは目を丸くした。
「それはアタシの方からも聞いたけどエオリアったら適当な言い訳としか思えない理由だけアタシに説明して、アタシの制止の声を無視して自分から勝手に出て行ったのよね………」
「それに最近のエオリアにはおかしな点がいくつかある………恐らくそれが関係していると思うのだが………」
「おかしな点……ですか?」
ヴェンツェルの呟いた言葉を聞いたエリィは不思議そうな表情をした。
「ああ………実は襲撃の時に猟兵達に強姦されそうになっていたんだ、エオリア。」
「なっ!?」
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