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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第96話
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、セシルさん。突然で申し訳ないですが今すぐにクロスベルから離れて頂きます。いつ国防軍が貴女の存在に気付いて確保しに来るかわかりませんので事は一刻を争います………クロスベルがメンフィルを敵対視した今、貴女の今の身は危険すぎます。それと失礼とは思いましたが病院の寮のセシルさんが借りている部屋に勝手に入らせて頂き、予め準備していたと思われる荷物も回収しておきました。……どうぞ、お確かめください。」

ランディの言葉に頷いたエクリアは真剣な表情でセシルを見つめて荷物をセシルに渡し

「……………………………わかりました。できればお母さん達やマーサ師長、病院の方達に別れの挨拶や事情の説明をしておきたかったのですが………私がいる事によって病院の皆に迷惑をかけるわけにもいきませんし……………」

エクリアから荷物を受け取ったセシルは複雑そうな表情で答えた後溜息を吐き

「あの………せめて今この場でお母さん達に事情を説明する手紙をかいてもよろしいでしょうか……?」

「……そのくらいでしたら。そう言うと思って既に用意してあります。」

そしてセシルの言葉を聞いたエクリアは懐から複数の紙と便箋、ペンを出してセシルに渡した。

「……………あの、エクリアさん。いつ頃、クロスベルを起つおつもりなのですか?」

「………何故、それを教えなければならないのでしょうか?――――”国防軍の一員にもうなっているかもしれない”貴方達に。」

「……!!」

「エクリアさん……!」

「オ、オイオイ………!まさか……!」

「…………私達がセシルさんやエクリアお姉様の事を国防軍に通報する事を疑っているのですね……………」

ロイドの疑問を聞いた後連接剣をロイドの首筋ギリギリに突きつけて、剣の刃を突き付けられたロイドは息を呑み、ティオは真剣な表情でエクリアを見つめて声を上げ、エクリアの行動や言葉にランディは驚き、エリィは複雑そうな表情で答えた。

「……………少なくとも俺達は国防軍の一員になった覚えはありませんし、それに何より………セシル姉を人質にしたり、危害を加える事なんて絶対にしませんし、させません……!万が一国防軍がセシル姉を確保しに来たら、俺が国防軍と戦います……!」

「ああ……!俺だって、ンな真似、絶対にさせるかってんだ……!」

「勿論私も戦います。」

「ええ……!いくらクロスベルの為だからと言って、今まで傷ついた人達の為に働いてきたセシルさんに危害を加えようとするなんて絶対に許さない……!」

「ロイド……………みんな………」

そして剣の刃を突き付けられたロイドは決意の表情で答え、ロイドの言葉にランディ達も頷き、ロイド達の答えを聞いたセシルは驚き

「……………本日の正午前のグランセルに向かう便の
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