外伝〜クロスベル独立国〜
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通なら考えられないくらいの要求も後々の事も考えれば先行投資としても安いぐらいだ。…………ヴァイス達も臣下に恵まれているな。」
「フフ………エイフェリア殿やオルファン殿達のおかげで我が軍は着々と魔導戦艦の効率的生産、今までとは比べものにならないくらいの強さの合成魔獣の量産ができていますからね。両方の力を見れるその時が今から楽しみですわ。そしてクロイス家の者達も我々やヴァイス殿達の掌で踊っているとは夢にも思わないでしょうね。」
リウイの言葉にファーミシルスは頷いた後不敵な笑みを浮かべ
「ヴァイス達が自分達の知識を教える事を交換に出してきた条件の一つ―――――遥か昔のメルキアの技術によって開発されたという”魔導戦艦”と”歪竜”、そして魔導技術と魔法技術によって生み出される軍団を俺達が作り、提供する事………それらがクロスベルに姿を現したその時こそ、ゼムリアの運命の日の始まりだな……………」
リウイは重々しい様子を纏って呟いた。
〜オルキスタワー〜
「―――そのために私は今日、大統領という立場に就かせていただく事になった。無論、これはあくまで迫り来る危機に対処するための暫定的な処置にすぎない。いずれ平和を取り戻した暁には選挙という形で民意に問う事をこの場でお約束させていただく。そしてもう一人……諸君も良く知るこの人物が、新生『クロスベル独立国』に協力してくれることとなった。」
一方演説を終えたディーター大統領はその場にある者に譲り
「ご紹介しよう―――先のクロスベル市襲撃においてあの”六銃士”の獅子奮迅の働きと同等の働きでオルキスタワーを死守してくれた人物………”風の剣聖”の名で知られる、遊撃士協会・クロスベル支部に所属していた元A級正遊撃士……『クロスベル国防軍』司令長官、アリオス・マクレイン君だ!」
ある者――――アリオスを笑顔で紹介した!
「―――ご紹介にあずかった、アリオス・マクレインです。いまだ若輩者ゆえ、不安に感じられる方々もいらっしゃるかもしれません。ですが、遊撃士の時以上の働きでいかなる脅威も退けることをお約束しましょう。クロスベルを守りぬく盾として………そして、正義と平和を脅かす全ての敵を打ち破る剣として……!」
紹介された白い軍服を身に纏ったアリオスは決意の表情で言った。
「実は、アリオス長官はかつては優秀な捜査官としてクロスベル警察にも所属していた。そしてギルドでは、ご存知のように国際的な案件を数多く解決してきた素晴らしい実績を持っている。その意味では、決して見当外れな人事ではないということを改めて保証させていただこう。」
「………お父さん………どうして……………」
オルキスタワーの一室で演説を聞いていたシズクは信じられない表
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