外伝〜クロスベル独立国〜
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供達に、人間達に平和で誇り高き未来を届けるためにも!
今こそ我々は、欺瞞と怯懦を捨て、誇りと勇気をもって立ち上がらなくてはならない!」
「む、無茶苦茶だ……」
「だ、だが……確かにそう質されると……」
「そ、それよりあの”聖皇妃”どころかメンフィルを侮辱するなんて………」
「あんな事を宣言すればメンフィルが完全に敵に回るぞ……?」
ディーター大統領の演説の様子を端末で見ていた議員達は混乱し
(………ディーター君……………私の事はいくらなじってくれても構わない……だが、あの娘が……イリーナが自らの手で手に入れた幸福を否定する事だけは許せん………!そして君は………眠れる獅子よりも恐ろしく、この世で最も恐ろしい存在を敵に回してしまった………その自覚はあるのか………?)
マクダエル議長は厳しい表情で見つめた後重々しい様子を纏った。
〜メンフィル大使館〜
「うふふ………ついに本性を顕したようね。」
「フン、俺達がゼムリアの侵略者か。見ようによっては間違ってはいない解釈だな。」
「リウイ様とイリーナ様の仲を侮辱するなんて、絶対に許しません………!」
一方その様子を端末で見ていたレンは不敵な笑みを浮かべ、リウイは不愉快そうな表情で怒りの表情のペテレーネと共に端末に映っているディーター大統領を睨みつけ
「………………………セシルは大丈夫なのでしょうか………?」
イリーナは黙り込んだ後心配そうな表情でリウイに尋ね
「……そちらの方は心配ないだろう。先程市外に潜伏しているセリカに連絡して、念のためにセリカと共にセシルを迎えに行ったと報告が入ったからな。」
「”神殺し”と”姫将軍”………”六銃士”達が直々に育てた警備隊と違って、実戦経験もろくに無いクロスベルの軍隊じゃ束になってかかってきても大丈夫よ♪……例えその中に”風の剣聖”がいてもね♪」
「そうね………」
リウイとレンの答えを聞いて頷き、重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
「―――リウイ様。既に各領にはそれぞれ兵達が集結していますが、いかがなさいますか?」
その時ファーミシルスはリウイに尋ね
「―――全軍待機だ。ただし、いつでも出撃ができるように準備をしておく事を通達しておけ。」
「ハッ。………それにしても話は変わりますが、ヴァイス殿はとんでもない取引きを我々に申し出ましたね。」
リウイに指示にファーミシルスは答えた後不敵な笑みを浮かべ
「ああ………だが、あの者達が持つ魔導技術と合成儀式の知識は俺達メンフィルの戦力を大幅に増強させる糧となり、奴等と組む事でメンフィルはこのゼムリア大陸内でさらなる国力が手に入る。それと比べればヴァイス達が出した普
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