第95話
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「あのオッサン……何だってそんなことを。」
「夜遅くというのも普通ではない気がします。」
「………………………」
セシルの説明を聞いたロイド達がそれぞれ顔を見合わせたその時、通信機が鳴りはじめた。
「っと……」
「エニグマじゃねぇって事は課長じゃなさそうだが……」
「まさかアリオスさん関係とか?」
そしてロイド達は通信機に近づいて通信を始めた。
「はい、こちらクロスベル警察、特務支援課――――」
「よかった!ロイド君、そこにいたのね!」
「わっ………」
通信を始めたロイドはいきなり聞こえてきた大声に驚き
「通話設定がスピーカーになっていたみたいですね。」
「この声……グレイスさん?」
「そうみてぇだな。」
ティオ達はそれぞれ話し合っていた。
「えっと……グレイスさん、どうしたんですか?」
「どうしたもこうしたも……あなた達にも教えとこうと思って!さっき、オルキスタワーからとんでもない通達があったのよ!どうやらディーター市長が『クロスベル独立国』の初代大統領に就任したらしいわ!」
「な―――――」
(あんな事をした上、この時期で3大国から独立し、大統領に就任ですって……………何かあるわね。)
そしてグレイスの話を聞いたロイドは絶句し、ルファディエルは目を細め
「初代大統領………」
ティオは呆け
「大統領って……お、おじさまが!?」
「オイオイ……なんの冗談だよ、そりゃ?」
エリィは驚き、ランディは戸惑った。
「あ、あたしだって最初は冗談だと思ったわよ!でも、その通達をしてきたのが白い軍服を着た兵士で……発表されたばかりの『国防軍』って名乗ったわよ!?」
「ほ、本当ですか!?」
そして慌てた様子で言ったグレイスの情報にロイドは厳しい表情になり
「兵士ってことは、まさか…………」
ランディは目を細めた。
「ええ、多分残っていたタングラム門の警備隊のメンバーなんでしょうけど………そ、それと驚かないでね……?就任直後にディーター大統領が『国防長官』の任命を行ったの。それも――――”あの、アリオスさんに”。」
「―――へ。」
「……それって………」
「ん〜〜っ……?」
「アリオス、さん……?」
「……………………………」
さらにグレイスの話を聞いたロイド達はその場で固まり
「ええええええええええっ!?」
それぞれ驚きの表情で声を上げた!
「ちょうどこれから大統領の就任演説が始まるらしいわ!導力ネットでも配信するみたいだからよかったら見ておきなさい!」
「……グレイス先輩!何とか取材許可が下りました!」
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