第95話
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「それは私達メンフィルの方でもわかりません。ただ、リー……いえ”銀”様が再度契約する時にチキ様に提示した”条件”を考えると、何となく想像はつくのですが………」
エリゼは答えた後、複雑そうな表情をした。
「……………その”条件”とは?」
エリゼの言葉を聞いたロイドは複雑そうな表情で黙り込んだ後尋ね
「全てを答える事はできませんが………その中の一つなら、話しても問題ありませんし、皆様にとっても喜ばしい情報ですので答えても構いません。」
「私達にとっても喜ばしい情報………?」
「一体何なんでしょう?」
ロイドの疑問に答えたエリゼの言葉を聞いたエリィとティオは不思議そうな表情をし
「――――ティア様とペテレーネ様に武装集団達によるクロスベル襲撃の時に大怪我を負ったアルカンシェルのスター、イリア様の治療をしていただく事です。」
「あ……………」
「なるほど………な。」
「リーシャさん…………………」
説明の続きを言ったエリゼの言葉を聞いたティオは呆け、ランディは重々しい様子を纏い、エリィは複雑そうな表情をし
「…………………最後に一つだけ。メンフィル帝国はいつ頃、このクロスベルに軍を差し向けるつもりなのですか?」
ロイドは複雑そうな表情で黙り込んだ後厳しい表情で尋ねた。
「…………………今しばらくは大丈夫かと。エレボニアとカルバードの状況を見てから動くそうですし、それにメンフィルは現在クロスベルを最大限に警戒していますから、二大国が武力行使を仕掛け、その結果を見てから動くと思われます。」
「メンフィルがクロスベルを?」
「メンフィルほどの大国、こんな小さな自治州、その気になれば制圧なんざ、すぐにできるのに一体なんでだ?」
ロイドの質問に答えたエリゼの言葉を聞いたエリィは目を丸くし、ランディは不思議そうな表情で尋ねた。
「…………リウイ陛下はクロスベル……というよりもディーター市長の強引すぎる姿勢から私達メンフィルや二大国に対抗できるような”切り札”のようなものがあるとお考えのようです。」
「確かに言われてみればそうだな……………」
「資産凍結をすれば各国がどんな反応をするか、わかり切っていることですしね。」
「メンフィルはともかく、通商会議の件で痛い目に合わされた二大国は絶対に武力行使をするだろうしな。」
「一体おじ様は何を考えているのかしら………?」
そしてエリゼの答えを聞いたロイド達はそれぞれ考え込んだ。
「―――エリゼ。準備ができたぞ。」
「こちらも終わりました。」
その時それぞれの荷物を持ったリィンやセティ達がロイド達に近づいてき
「わかりました。それでは行きましょう。」
リィン達を見た
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