第95話
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しました。」
「そ、そんな!?先日の公式会見では、まだ警告だったではないですか!?その事をお姉様は……イリーナ皇妃は承知しているのですか!?」
説明を聞いたエリィは信じられない表情で声を上げた後尋ね
「――――はい。『あくまで民を傷つけないのならば』という事で了承されました。」
「!!そんな……………おじさまを……ベルを殺すというのですか!?」
「―――自国の経済に甚大な被害を与え続けている”敵国”の領主と領主の意志に従う家族を討ち取るのは至極当然の事だと思いますが?」
「そ、それは……………!だ、だからと言って……!」
「(エリィ………)―――――!まさか……!既にセシル姉もクロスベルから離れているのですか!?」
エリゼの答えや説明を聞いて目を見開いた後表情を青褪めさせて身体を震わせているエリィを心配そうな表情で見つめていたロイドはある事に気付いて驚きの表情で尋ね
「あ…………」
「そういやセシルさんは”覇王”の側室の一人だったな……!」
ロイドの言葉を聞いたティオは呆け、ランディは厳しい表情で言った。
「………セシル様の方も既に私と共にクロスベルに到着したエクリア様が先程、ウルスラ病院に向かった所です。」
「……………そうですか……………」
そしてエリゼの話を聞いたロイドは複雑そうな表情で答えた。
「―――すまない。今のこの状況で突然辞める事になってしまって。」
「本当は離れたくなかったのですが………」
「さすがに領主であり、”工匠”を束ねる父さんの命令には従わないと駄目なんだ………」
「……本当なら今までクロスベルに滞在していたこと自体も大分無理を言っていた状態でしたので………」
その時リィンやセティ達はそれぞれ申し訳なさそうな表情でロイド達を見つめて言い
「いや……気にしないでくれ。状況が状況だ。仕方ないよ。」
「状況が落ち着いたらでいいから………たまにでもいいから、元気な姿を見せてね。」
「………お便り、待っています。」
「短い間だったけど、楽しかったぜ!」
ロイド達はそれぞれ声をかけ
「……リィン達もいなくなるのー?」
キーアは悲しそうな表情で尋ね
「………ああ。」
「ですがいつか必ず顔を見せますので、待っていてください。」
尋ねられたリィンは目を伏せて頷き、セティはキーアの頭を撫でて微笑み
「………うんっ!ずっと待ってるね!」
微笑まれたキーアは一筋の涙を流して笑顔で頷いた。
「では兄様、セルヴァンティティ様、シャマーラ様、エリナ様。突然で申し訳ないのですが20分以内に荷物を纏めて、クロスベルを離れる準備をお願いします。既に今から約1時間半後にユミ
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