機動戦艦ナデシコ
1416話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
夜遅くまで起きていても大丈夫な大人なんだから!」
あー……これはあれだな。子供が大人ぶりたくて夜遅くまで起きているって奴。
で、次の日に何時まで起きてたんだけどって友達に自慢するような。
「けどだな、ユキナ」
「はいはい、そこまでだ。兄妹喧嘩は家に戻ってからしてくれ。……それと、白鳥。今この場で聞くのもなんだが、お前は俺達に協力してくれると考えていいのか?」
ヤマダとのやり取りでは随分と意気投合してたが、だからと言ってこちらの提案を受けるのかと言われれば、それもまた微妙な訳で……
だが、そんな俺の思いは白鳥が頷いた事によってすぐに解決する。
「はい、アクセル代表。木連が間違った方向に進もうとしているのであれば、私は木連の軍人としてそれを止めねばなりません。それに、地球にも私達と同じく……いえ、私達以上にゲキガンガーを愛する人がいると知りました。正義と熱血の心を持つ人が相手であれば、私も信じる事が出来ます」
「そうか」
……どうやら、予想以上にヤマダとのやり取りは効果的だったらしい。
白鳥の側では、ヤマダが何故か涙を流しながら喜んでいる。
これは、ゲキガン好き同士で戦わなくても良くなったから、その涙か?
まぁ、それはともかく……
「分かった。なら、俺達もそれに協力しよう。幸い一人はこっちに引き込む算段は付けてるしな」
「……え? 誰です?」
そう尋ねてくる白鳥に、俺は神楽坂へと視線を向ける。
女で釣るようで悪いが、取りあえず高杉はこっちに引っ張り込めるだろうな。
ただ、その為には当然神楽坂と高杉を会わせる必要があるんだが……言うまでもなく神楽坂の外見は美人だと言ってもいい。
そんな神楽坂だけに、女が少ない木連の中を堂々と歩ける筈もなく。
白鳥の家に高杉を呼んで貰って、影のゲートで連れてくるってのがベストだろうな。
「ああ、それと……」
空間倉庫から、映像データの入っている手の平大の再生機器を白鳥へと渡す。
最初はそれが何なのか分からなかった白鳥だったが、誰からの映像データなのかを説明すると、目を輝かせて喜ぶ。
……ユキナの視線が妙に鋭かったのは気になったが。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ