機動戦艦ナデシコ
1416話
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? 地球? 何がどうなってそうなってるんだ?
ああ、いや。なるほど。木連の人間の中にはヤマダモドキが多いんだから、異世界からやって来たってのを大々的に公表すれば、当然シャドウミラーと戦えという話になる。
だが現在木連を動かしている草壁は、俺達シャドウミラーの実力をこれ以上ない程によく知っており……まぁ、火星や地球での戦いの情報があれば、とてもではないが俺達シャドウミラーと戦おうとは思わないだろう。
特にシステムXNがある以上、木連に直接転移してきて攻撃するのすら可能なのだ。
実際に木連へと転移してきた実績がある以上、草壁としてはその脅威を十分過ぎる程に理解している。
その結果が、こうして俺達の事を一般には広めていないって選択なのだろう。
俺達シャドウミラーの存在をどこまでの人間が知ってるのかは分からないが、それでも白鳥の妹であるユキナが知らないというのは、白鳥も妹に話していないという事であり、それがかなり厳しい情報統制が行われている証だ。
「まぁ、そうだな……俺達は地球とは違う第3勢力だと思ってくれ」
「……第3勢力? 何よそれ、私達の敵なの、味方なの?」
「その辺は……これからの白鳥の選択次第だろうな」
もし白鳥が、絶対にこっちの要求を呑めないと言うのであれば、こちらとしても強硬手段に出ざるを得ない。
そして強硬手段に出た時点で、木連は大きな……それこそ、下手をすれば全滅に近いだけの被害を受けるのは確定と言える。
そうなれば当然多くの人の命が消えるだろうし、俺達が欲しているヤンマやカトンボの生産プラントが損傷を受ける可能性もある。
そう考えると、やはりこちらとしては白鳥がこちらの説得に応じてくれる方が……
「そうか、やはり君もそう思うか! 私もこのままでは木連が間違った方向へ進むのだとばかり思っていたのだ! それを正す為には、やはりアクセル代表の提案に乗るが一番いいのかもしれないと」
「かーっ! 男だねぇ、あんた。……白鳥っつったよな。お前は俺の親友……いや、心の友と書いて、心友だ!」
うん、何かいつの間にか初対面から知り合い、友人を通り越して心友にまで超進化してるな。
いや、勿論こちらとしてはそうなるように狙っていたんだし、それが目的ですらあった。
だが……それでも、まさかこんな簡単にこちらの予想通りになるとは思わなかった。
「アクセル、何だか自然と解決したみたいよ?」
エリナの言葉に、俺が出来るのはただ頷くだけだった。
「ふーん、じゃあ地球だとゲキガンガーはそんなに有名じゃないのね」
「そうね。何しろ100年近く前のアニメだもの」
ユキナの言葉にエリナが頷く。
そんなユキナの表情には、どこかほっとした色があった。
「だよ
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