暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1416話
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ろしくなー」

 完全に子供扱いされたユキナが不満を口にしようとするが、近衛から笑みを向けられるとそれ以上は言葉に出来ないらしく黙り込む。
 俺と知り合った時からのんびりものというか、千鶴とは違った意味で母性が強かった近衛だが、20代になってその母性はより増している。
 俺が知ってる限りだと、技術班の中からも何人か近衛の事を狙っている奴がいるらしい。……まぁ、鉄壁のガードを誇る桜咲の壁を突破は出来ないようだが。
 技術班の面子なら色々な意味で桜咲を攻略しそうな気もするんだが……どうやら全て撃退されているらしい。
 中にはメギロートを囮にして……と考えていた者もいたようだったが、雷鳴剣とかの雷系の攻撃が直撃してそのメギロートも破壊されたとか。
 ともあれ、そんな桜咲がユキナを警戒している中で近衛はユキナの頭を撫でる。

「ちょっと驚いてしまったみたいやなー。でも、ここは別に危ない場所やないから、安心してや」
「え? あ、うん。……分かった」

 おお、近衛がユキナを落ち着かせた。さすが。
 そんな風に思っていると、その近衛が俺の方へとジト目を向けてくる。

「アクセル君、また何も言わずに影のゲートを使ったんやろ」
「そう言ってもな。ナデシコ世界の人間に影のゲートを説明しても、信じられると思うか?」
「それはそうやけど。それでももうちょっとやりようがあるやろ」
「そうね。私もこのかの言葉に賛成するわ」

 神楽坂が頷きながらそう呟く。

「え? 何を言ってるの? ナデシコ世界? ここってどこなの?」

 置いてけぼりのユキナが、周囲を見回しながら呟き……ヤマダと熱く語り合っている白鳥を見て何か言おうとして諦め、溜息を吐く。
 寧ろ、それで落ち着いたのだろう。

「えっと、アクセル。それでここはどこなのよ? そっちにいるお兄ちゃんの同類は誰?」
「エリナ、頼む。ここは俺が説明するより、ナデシコ世界の住人が説明した方がいい」
「分かったわよ。……はぁ」

 溜息を吐きながら、エリナはユキナへと近づいていく。

「初めまして。私はネルガルの会長秘書をしているエリナ・キンジョウ・ウォンよ」
「ネルガル? ……っ!? 地球人!?」

 ネルガルという言葉は木連の中でも広がっていたのか、数歩後退る。
 まぁ、月の件にも火星の件にも関わっていたんだし、それは木連の中でも名前が知られているか。
 クリムゾングループの件がどうなってるのかは、少し気になるが。

「ああ、言っておくけど地球人……この世界の地球人はそこのエリナと、お前の兄貴と一緒にゲキガンガーを見てる奴だけだぞ」
「え? その、どういう事?」
「シャドウミラー……って言葉に聞き覚えはないか?」
「それって、地球の……」

 うん
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