Episode2
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時の俺は体の中のアマゾン細胞の制御ができず、食人本能を抑えるために必死だった。
だが、追手の話を聞いたとき、俺の中で何かが弾けた。
気づいた時には追手は死んでいた。
あの施設から逃げ出した後、痛めつけながら四肢を一つずつ切り落とし、殺していた。
なんでも追手の話では、俺を狙ったのは悪魔と契約した人間や異端者達を惨殺した罪により処刑命令が出ているらしい。
俺は今まで人を殺したことはない。
悪魔と契約した人間は根気強く説得し、悪魔と契約との契約をやめさせてきた。異端者だって捕縛はしたが殺したことなんてない。
俺の中には教会とアマゾン計画を行わせた天界のある天使に対して激しい憎悪が生まれていた。
俺はそれから現在に至るまで悪魔と契約した人間や異端者どもを殺してきた、俺の場合はそれで食人本能を抑えることができたから。
何人、何十人、何百人だって殺してきた、アマゾンの食人本能を抑えるために。
何十人殺しても俺の心は壊れなかった。
壊れることができなかった。
俺の心は悲鳴を上げていた。
なまじ幼いころからエクソシストを生業としていたから、死に慣れていたから、多くの魔物を殺していたから。
人を食いたくないから人を殺す。
それが間違っていることぐらいわかってる。
人間を守るためにエクソシストになったが、やっぱり、俺は自分の命のほうが大切らしい。
だから俺は、俺の心を守るために狂人を演じてきた。
だから、
だから俺は、生きるために戦う。
生きていたい、死にたくない、だから。
そのためなら、俺はだまし討ちだってする。
俺は背後から仁の殺気を感じ取り、振り向きざまにジンが突き出した右腕を左腕でつかみ取り、右腕で、ジンの脇腹を貫いた。
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