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リリなのinボクらの太陽サーガ
ヘルズインフェルノ
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り広げるしかなかった。
一方、マキナとアギトも銃撃で端末を破壊しようとしたが、火柱とボウガン、炎を纏っての突進に対する回避や迎撃に追われてうまく狙いを付けられず、せめてとも言わんばかりに入力の妨害までしか出来ずにいた。

「でも時間稼ぎはあくまで時間稼ぎ、期限を遅らせてるだけだ。フェイトがこっちに参戦してくれれば、狙撃が出来るのに……!」

「(要するにフェイトがリニスを倒せるかどうかって話だな。しかし姉御、もし時間切れでフェイトが操られたらどうするつもりだ?)」

「その時は……尻尾まいて逃げたいねぇ」

「そうはさせん! 病院の時のようにはいかんぞ!」

「だよね〜コンチクショウ!!」

吐き捨てるように嘆くマキナは何とか自分に有利な場所へライマーを引き付けておく事で、フェイトの勝利の可能性を願いながら勝つための努力をしていた。

そして勝利を願われた方はと言うと―――、

「やめて! リニスとなんて戦いたくない! お願い、正気を取り戻して!!」

未だ攻勢に出れず逃げ回っていた。必死に声を絞り出して説得を続けるフェイトであったが、その言葉は虚しく響くだけだった。

「昔のように私と話してよ! あの優しかった顔を見せてよ!!」

だがいくら叫んでもどうにもならなかった。フェイトが逃げ回っている内にマキナ達の戦場が近くの駐車場に移動したことで自然とリニスと一対一の状況となっていたものの、それでも戦おうという気概を持つことができずにいた。

「どうして……どうして言葉が届いてくれない!? 私の声が聞こえないの!?」

アンデッド、スカルズとしての本能のまま、リニスは本人の意思に関係なく生前の教え子を手にかけようとクローを振り回す。今の彼女には家族、親子の絆や情は一切無い、あるのは―――(●●●●)の命令に従うことのみ。

「リニスがいなくなってから色々あったんだ。あの後も私をずっと支えてくれたアルフ、本当の家族みたく接してくれたはやて、友達だと言ってくれたなのは、そして……私どころか母さんや姉さん、皆を救って未来を守ったお兄ちゃん。他にもいっぱい……いっぱい話したい事があるんだ!」

「ォォォォ!!」

「何も知らなかった私に皆が教えてくれた。友達の作り方、仲直りの方法、命を育む心、未来に希望を繋ぐ大切さ……たくさん色んなことを教えてもらったんだ。だから……返事をしてよ!!」

健気を越えて献身とも言えるまでに説得を試みるフェイト。だがその想いも報われないまま戦いは続き、敵は多数のシューターを発射、怒涛の攻撃がフェイトに迫る。しかしそれもミッド式ゼロシフトによって全て回避、空振りに終わったシューターは地面に着弾して小規模の爆発が起こるだけに留まる。
しかし一方で隣の駐車場の方でも凄ま
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