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「おおおおお…………おおっ!?隣になんか走ってる人がいる!?」

 なんか声が多いと思ったら、真横を謎の男が地響きを立てて走っていた。
 体格が高校生とは思えないくらいデカく、地響きのように力強い踏み込みで加速する獣人タイプで頭からかなり強そうな一本角がそびえたったマッスルガイは、俺の見立てではあの哺乳類でもトップクラスに戦闘能力がありそうなサイの個性を持って生まれた存在に見えた。
 それは、まぁいいんだけど。………なぜ俺の横を走っている!?

「え、いやいやなんで!?なんでおたくロボット側に突っ込んでるの!?というかそもそもどちら様!?」
「俺の名前は頼野(らいの)猛角(もうかく)!!あの0Pロボットを見て漢を燃え上がらせた最強の戦士だ!!点数などどうでもいい、敵から逃げるは漢に非ず!!故に俺はあれを仕留める!!しかしまさか俺以外にもアレに立ち向かおうとする猛者がいたとは、俺はお前の漢の心意気に感激したぞ!!」
「ちげーよ!?俺は逃げ遅れの透明少女を救出に向かってるだけで戦う訳じゃないからね!?お前も変な対抗意識燃やしていないで逃げろよ死ぬぞッ!!」
「なぬっ、貴様戦いたいわけではないのか!?しかし細かいことはよくわからんが人命救助の為に巨悪に立ち向かうのも漢の性!!お前を強敵と書いて友と認めよう!!フオオオオオオオオオオ燃えてきたぞぉおおおおおおおおおおおおッ!!!」

 駄目だコイツ早く何とかしないと………と思ったものの、もう何とかできる状況でもないし諦めよう。一応あのロボ撃破可能だし、案外放っておいた方が状況が好転するかもしれん。というかあいつ原作ではA組にもB組にもいなかったよな。今年からヒーロー枠広がってるから同級生になる可能性もあるのか。……イヤだなぁ、汗臭そうで。

「人の話まるで聞いてねぇと思うけど前方2時の方角に要救助者がいるから跳ね飛ばしてくれんなよ!!」
「心配ご無用!!俺は直線距離ならオールマイトさえ超えて世界最速最硬最強だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
「全然拝聴されていらっしゃらない!?」

 幸いというかなんというか、0時の方角にしか突っ走る気のないサイのお方はそのまま0Pロボットに猪突猛進一直線に突っ込んでいった。オールマイトを超えるとはかっちゃん並のビッグマウス……や、かっちゃんは「いずれ超える」だったからかっちゃん以上のジャイアントマウスだな。

 冷静に考えてパンチ一発で上昇気流を発生させて雨を降らせた状態でも万全ではないオールマイトを超えるとか無理だと思う。アレ超えるとなると最早どっかのハゲマント並になんないと不可能だ。汝ハゲる覚悟ありや?俺は遠慮しときますが。

「っと、言ってる場合でもないか………おーい助けに来たぞ〜!!」
「おお!?殺伐とした世紀末の世界に一
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