―Cyber VS Destiny―
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にはまさに一撃必殺の威力を持っていた。
だが、亮にその攻撃を防ぐ手段は存在しない……!
『ぐあああああっ!』
亮LP1300→0
『おーっと、遂に決着ーっ! カイザー亮VSエド・フェニックスの激闘は、D−HEROという新たな力によってエド・フェニックスが勝利したーっ!』
MCのエドへの勝利宣言に、観客が思いだしたように歓声を上げる。
だが、こちらのオベリスク・ブルーの大ホールでは、カイザー亮の勝利を信じて疑わなかった人物が多かった為に、テレビの会場ほどには歓声は起きなかった。
それも当然であり、今の三年生・二年生は間近でカイザー亮の強さを見てきており、一年生は中等部からのエリートのために、カイザー亮の強さは知っているからだ。
それほどまでに、デュエル・アカデミアにおいて『カイザー亮』という名前は、強者の証なのだった。
かくいう俺も、亮に対しては勝率は三割には満たないことから、そう思っているうちの一人だった。
「まさか、亮が負けるとはな……」
「まあ、カイザーとて無敵じゃないだろう。現に、君も勝っているじゃないか」
横にいた三沢の意見はごもっともであったが、やはりショックなものはショックなのであった。
亮とエドのデュエルが終わったことにより、大ホールからオベリスク・ブルーの生徒は三々五々に散っていった。
そしてテレビの中の会場では、敗者である亮がエドへと握手を申し込んでいた。
『ありがとう、エド・フェニックス。この敗北で、また俺はリスペクトデュエルの完成に近づける……そして、次は勝つ!』
……まったく、あのデュエル馬鹿の負けず嫌いは。
しかし、別に心配するまでも無いようだ……あれならまた、強くなってリベンジするだろう。
『フッ……また同じ結果だろうがな』
エドのイラッとくる返答と共に、亮は握手を終えて去っていく。
これからは勝利者であるエドに、次に誰と戦いたいか等を聞くインタビューが始まるようだった。
……それはあまり興味がないな。
「なあ三沢、ちょっとデュエルでも『黒崎遊矢』……え?」
テレビの画面から、何故だか俺の声が響いた。
『デュエル・アカデミアの本校の学生なんですが、彼が使っているデッキは少々僕の父と関係がありましてね……僕の次の相手は、黒崎遊矢です』
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