暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―Cyber VS Destiny―
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
にはまさに一撃必殺の威力を持っていた。
だが、亮にその攻撃を防ぐ手段は存在しない……!

『ぐあああああっ!』

亮LP1300→0


『おーっと、遂に決着ーっ! カイザー亮VSエド・フェニックスの激闘は、D−HEROという新たな力によってエド・フェニックスが勝利したーっ!』

 MCのエドへの勝利宣言に、観客が思いだしたように歓声を上げる。
だが、こちらのオベリスク・ブルーの大ホールでは、カイザー亮の勝利を信じて疑わなかった人物が多かった為に、テレビの会場ほどには歓声は起きなかった。

 それも当然であり、今の三年生・二年生は間近でカイザー亮の強さを見てきており、一年生は中等部からのエリートのために、カイザー亮の強さは知っているからだ。

 それほどまでに、デュエル・アカデミアにおいて『カイザー亮』という名前は、強者の証なのだった。
かくいう俺も、亮に対しては勝率は三割には満たないことから、そう思っているうちの一人だった。

「まさか、亮が負けるとはな……」

「まあ、カイザーとて無敵じゃないだろう。現に、君も勝っているじゃないか」

 横にいた三沢の意見はごもっともであったが、やはりショックなものはショックなのであった。

 亮とエドのデュエルが終わったことにより、大ホールからオベリスク・ブルーの生徒は三々五々に散っていった。
そしてテレビの中の会場では、敗者である亮がエドへと握手を申し込んでいた。

『ありがとう、エド・フェニックス。この敗北で、また俺はリスペクトデュエルの完成に近づける……そして、次は勝つ!』

 ……まったく、あのデュエル馬鹿の負けず嫌いは。
しかし、別に心配するまでも無いようだ……あれならまた、強くなってリベンジするだろう。

『フッ……また同じ結果だろうがな』

 エドのイラッとくる返答と共に、亮は握手を終えて去っていく。

 これからは勝利者であるエドに、次に誰と戦いたいか等を聞くインタビューが始まるようだった。
……それはあまり興味がないな。

「なあ三沢、ちょっとデュエルでも『黒崎遊矢』……え?」

 テレビの画面から、何故だか俺の声が響いた。

『デュエル・アカデミアの本校の学生なんですが、彼が使っているデッキは少々僕の父と関係がありましてね……僕の次の相手は、黒崎遊矢です』

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ