第25話
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。それと確か”導力停止現象”を起こしている浮遊都市を無力化する為に集められたリベールの精鋭達の中にオリヴァルト皇子殿下が領地の一部が”導力停止現象”の影響を受けた帝国の代表として参加して、リベールの精鋭達と共に事件解決に貢献したという話だったな。」
フィーの話を聞いてある事を思い出したアリサは静かな表情で呟き、マキアスの確認の言葉に頷いたリィンは自身が知る知識を口にした。
「…………………」
一方ラウラは真剣な表情でフィーを見つめた。
「……なに?」
ラウラの視線に気付いたフィーは首を傾げてラウラを見つめた。
「いや……それほど大きな都で行われる今回の”特別実習”。どんなものになるのか皆目見当もつかないと思ってな。」
「そ。」
そして二人のやり取りを聞いていたリィン達は冷や汗をかいた。
「ま、まあ確かに課題をまとめてくれる人や宿泊場所も聞いていないしな。もしかして、エリオットやマキアスの実家に泊まるのか?」
「あはは……僕の家はそんなに大きくないし。やっぱり帝都知事をやっているマキアスの実家とかじゃないの?」
「いや……それこそあり得ないな。父も官舎に住んでいるし、実家には誰もいないはずだ。サラ教官曰く、帝都駅に着いたら”案内人”が待っているらしい。」
「そうなんですか……」
「まったく、毎度のことながら説明不足にも程があるわ。」
「ま、サラお姉さんだから仕方ないわね♪」
マキアスの話を聞いたエマは驚き、呆れているアリサの言葉に続くようにレンはからかいの表情で呟いた。そして列車はヘイムダルに到着し、列車から降りたリィン達が改札に向かっていると意外な人物が声をかけてきた。
〜帝都ヘイムダル中央駅〜
「―――時間通りですね。」
「え……」
女性の声に気付いたリィン達が驚いて声が聞こえた方向を見つめるとそこにはクレア大尉が鉄道憲兵隊の隊員と共にリィン達を見つめていた。
「ええっ!?」
「あら………」
「…………あなたは……」
「”鉄道憲兵隊”だったか。」
「たしか……クレア大尉、でしたよね。」
「はい、覚えて頂いたようで何よりです。3ヶ月ぶりくらいでしょうか。」
クラスメイト達がクレア大尉の登場に驚いている中リィンの言葉に頷いたクレア大尉はリィン達を見回した。
「こ、この人がリィン達が言っていた……」
「フン、泣く子も黙る”鉄道憲兵隊(T・M・F)”の将校殿か。」
「……あの、もしかして……貴女が今回の”特別実習”の課題などを……?」
「いえ、あくまで今日は場所を提供するだけです。正式な方は……あ、いらっしゃいましたね。」
アリサの疑問に答え
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