第37話 リトライ
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が先だと思います」
「私たちが先にやるべきこと?」
はて、何かやるべきことがあっただろうか。
「まずは喋ってないで練習を始めましょう。定刻より10分以上過ぎてます」
「え?あ、ほんとだ」
「すっかりラブライブ!の話に夢中になって忘れてたね。海未ちゃんの言う通り、練習始めよっか?」
〜☆〜
「なぁ穂乃果?」
「ふぬ?」
練習終わってからの帰り道。
俺と穂乃果、海未、ことりの四人で帰るのは当たり前のようで、いつもの道を歩いていた。
俺の前を海未とことりが歩いていて歌詞や衣装の相談をしている。俺と穂乃果は完全に専門外の話なのでここぞとばかりに俺はさっきの第二回ラブライブ!の話に一切混ざらなかった穂乃果にその理由を聞こうと試みた。
「お前、なんでさっきの話に加わらなかったんだ?」
「ふぇ?さっきのって?」
「いや、まずはパン食いながら話すな口閉じろ」
「んーんー。っんく、ごめんごめん。で、さっきのって...?」
「ラブライブ!の話に決まってるだろ?」
「あーう〜ん」
いつもなら即答の勢いで答えてくれるのだが、今日は妙に言葉が出てこない。
言いたいことがあるのだろうが、言おうか言わないでいるか迷っている感じだ。
「なんか...う〜ん」
「なんだよ、言いたいことは言った方が良いんじゃないか?溜め込むのはよくないぞ?」
「それはそうなんだけど.....う〜ん」
なんで言い淀んでるのか少しは察しはつくけど、やはり本人の口から聞いた方がいい。だから予想は飲み込んで彼女の口が開くのを待っている。
「まぁ.....みんなが参加しようって雰囲気の中で言えなかったんだけどさ、穂乃果は.....別に参加しなくてもいいかなーって思ったんだ」
「ふ〜ん。どういった経緯でそう考えたんだ?」
わからない。あんなにもラブライブ!出場にこだわりを持って活動してきたコイツが『別に参加しなくてもいい』と言ってのけた。
確かにスクールアイドルをやっているから=ラブライブ!出場を目指すというわけではない。
日本じゅう探しても、きっとそういうグループは少なからずともあるはずだ。
だけど、そうじゃない。
μ'sというスクールアイドルは大切な意味を持ってして生まれたアイドルグループなんだと、俺は思っている。
だから、俺は穂乃果の意図がわからない。
「どうして、そう考えたんだ?」
「どうって、深い意味は無いよ?ただ、みんなと歌って踊って...笑顔にすることができるならそれでいいし、のんびりスクールアイドルやっ
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