第37話 リトライ
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てくるわけね!それは宇宙No,1アイドルにこに〜がみんなの前で──_」
「まぁ、にこの戯言は置いといて。なんか聞いてて疑問に思ったことはあるか?」
「ぬわんで私の話をカットするのよ!!」
「いやいやいつもの事だろ」
花陽の10分弱のわたる演説もどきが終わり、1番最初に反応したのは矢澤にこ。当然スルー。
次にリアクションしたのは海未で、こっちは素直な質問だった。
「その、つまりは前回のように集まった投票数関係なく、その地区そのグループで予選を行い、1番人気を勝ち取ったチームが本線に上がれるということですね?要約すると.....」
「そのとおぉりです!!!」
「ひっ!」
普段の数十倍テンションの上がった花陽は、ずいっと必要以上に海未へ顔を近づける。その表情はオタク化した花陽そのもので、花陽に対してはいつも柔らかい笑みを浮かべる海未でさえも、僅かに顔を引き攣らせていた。
「は、花陽?少し近いで──」
「いいですか?これは前の大会と違ってランキングが上のチームも下のチームも同じ立場になるのです。審査員の厳しい判定と見に来てくれた観客からの評価、歌詞、ダンスの構成と華やかさ、更には歌唱力全てにおいて得点化されます!まさにこの現象は"アイドル下克上"!第1回ラブライブのランキングでなかなか上位に切り込めなかったスクールアイドルでさえも本戦に価値上がれるチャンスがあるのですぅ!!これは参加せざるを得ないのです!」
「は、花陽!す、少し落ち着いてください。鼻息荒いです!」
いつものテンプレ。
完全にドルオタと化した花陽はふんすと鼻息を荒くして流暢に日本語を流す。
それについていけない海未は後ずさり。何度も見た光景なので一部のメンバーは軽くスルーしてPC画面に掲載された第2回ラブライブ!のホームページに夢中だ。
「ま、花陽がこうなるのはいつものことよね」
「凛はこっちのかよちんも好きにゃ〜♪」
「そ、そんな事言ってないで花陽を何とかしてくださいー!」
「海未ちゃんまだ話は終わってませんよ!」
とまぁ、とりあえず一年生ーズと海未は放置して。
俺もPCを見てる彼女達の元に行き、背後から画面を覗く。
「どうだ絵里、前回と比べてシステム的には違いはあるけど楽しめそうだろ?」
「そうねぇ、前回と比べて上位ランキングに乗ることができなかったアイドルグループも同じ土俵に立てるということだから面白そうね」
「なろ?さっき花陽もアイドル下剋上だとかなんとかって言ってたけどまさにその通りだし、これからスクールアイドルやろうと必死こいて練習して名もない連中が出てくるという面白い展開も無きにしも非ず、だしな」
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