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μ's+αの叶える物語〜どんなときもずっと〜
第37話 リトライ
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...」



 ちょっと何してくれるんだよ花陽〜!!
やっぱり穂乃果が反応したじゃねぇかよ!どうすんだよコレ!目のハイライト失ってんぞアイツ!
 ついでに同じく花陽の唐突の”くん”付けに面白くないといった反応を露骨に示したのは、ことりと絵里。


「なんで......今まで大くんのことを”さん”って呼んでたのに戻ってきたら”くん”になってるのかなぁ...?」
「ふぇっ!?そ、それはえっと......」
「まさか大地くん、花陽ちゃんと付き合い始めたとか言わないよね?」
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?そ、そんなことはないよぉ!わ、私なんかが大地くんとお付き合いだなんて...」


 穂乃果とことりが花陽を連れ去って部室の隅でごにょごにょと謎の会話しているから何を言ってるのか知る由もない。が、当然追及されているのが目に見えているため...花陽には悪いけど頑張って欲しい。
俺はこういう状況を何度も経験してるから、たまには他の子にも味わってもらっても罪には問われないだろう...




「じゃあなんで大地君の呼び方を変えたのかしら?そこは私も気になるわ」
「え、絵里ちゃんまで...」




 絵里まで追及されて遂に花陽は心を折ってしまった。
両手を後ろに組んでもじもじ視線を彷徨わせながらとんでも発言をぶちかます。









「えっと、も、もっと大地くんに近づいてみたかった...から?」







 たったその一言且つ上目遣い付きの発言で部室内の温度が一気に下がり、思わず身震いした。
...これはヤバい。何がヤバいってこいつ等の目が完全に俺に殺意を向けたような目をしてるんだよ!
真姫、凛、にこ、希、海未は楽しそうに会話しながら、あたかも他人のように俺らをスルーして部室からたったあ今出ていくし、音ノ木坂のスクールアイドルは自由気まますぎるんだよ!もっと団体行動を大切にしろよ!!......なんてセリフは今の俺には言うことができないのは理解できている。







「そう、そうなんだね。よくわかったよ...また大くんは女の子を誑かしたんだね?とんだ女の子好きな大くんなんだからぁ〜」
「いい加減にしないとことりのおやつの為の材料にしちゃうぞ?」
「......不純異性交遊は私が許さないわよ?まだ生徒会長引退してないから権利を行使してでも大地君の女好きを更生させてあげるわ。」
「それ職権乱用なんじゃ???」
「人として不純異性交遊は認められないわぁ」




あぁそうか...俺には否権なんて元からねぇんだな。
妙に嫉妬心に燃えた三人を他所に俺はもう一度花陽の方に視線を向ける。
 特段変わったところは見受けられないが、気の迷いは晴れ
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