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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
海上戦終幕
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爆撃範囲から離脱されるより早く爆撃機が到着する。後は俺が範囲外まで逃げ切れれば勝利だ
『爆撃機到着!間に合わない海に飛び込め暗闇!』
残り数mの所で李悠の声が響く。上を確認している暇はない、すぐ様水上走行機の電源を切り海へ飛び込む。直後、海中まで響く爆破音が鳴り響く。早急にここから離れなければ危険だ。
「ぶふぁは!…はぁ...はぁ」
爆風で立った波に揉みくちゃにされたがなんとか数m泳いだのち海面に顔を出す。危うく窒息する所だったが無事爆撃範囲外には出られたようだ
『大丈夫か暗闇!応答しろ!』
「そんな大声出さなくても聞こえる。何とか爆撃範囲からは出られた。艦娘達はどうなった?」
『全員大破判定は確認出来てるよ』
「そうか。...優はどうした?確か艦攻機を任せていた筈だが」
電源を入れ直した水上走行機で走行しながら水中にいた間に起こったことを李悠に確認し艦攻機を任せた優からの連絡が無いことを思い出す
『優なら少し休んでるよ。艦攻機は全機撃墜した見たいだけど無傷とは行かなかったみたい』
「分かった。俺はこのまま優を迎えに行く。お前達は先に鎮守府に帰還しておいてくれ」
『了解〜兄さんにも報告しておくよ〜』
軽い口調に戻った李悠の声が消える。さて、優の所に向かうか
「大丈夫か?」
「...ん?おぉ...暗闇か」
端末を頼りに手入れされていない草木の中を進むと木に背を預けながら煙草を吹かしている優を見つける。相当お疲れのようなのかいつもの様な軽い口調も元気がない
「お疲れさん。模擬戦は無事俺達が勝利した。それと悪かったなこんな無茶させて。本当は俺が引き受けたかったんだが手が空かなくてな」
「...そんなこと気にする事はねぇよ。俺も貸出兵の一人だこれくらいなんてことねぇって」
「そう言ってくれると助かる」
傷が痛むのか少し歪んでいるが笑顔を向ける優につられる様に俺の口元も緩む。
「さて、そろそろ戻るぞ。詳しい話は鎮守府に向いながらだ。肩貸すぞ」
「あぁ、すまねぇ」
優の左腕を肩にかけてそのまま立ち上がらせてから優の歩幅に合わせゆっくりと歩き出す。
「...李悠達は無事なのか?」
「未浪は援護中心だったから軽傷なんだが李悠は片腕と片脚を負傷した。浅くはないが致命傷にはなってない筈だ。それでお前はどうだ?」
「...脇腹と左脚に二発ずつ、後は掠り傷程度だ」
互いに知りうる情報を伝えていく。李悠は腕部と脚部、優は腹部と脚部を負傷。俺と未浪は殆ど負傷部はない
「取り敢えず戻ったらお互い傷の手当てをしなきゃいけないな」
「ん?暗闇も怪我したのか?」
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