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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
海上戦終幕
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ていただきます」

足を止めた俺の前に長門たち六人が現れる。口元を少し上げ軽口を叩く長門に次はこちらの番だと強く言葉に込めるながら笑顔を返す。

「それならば見せてもらおう貴様たちの攻めを!」

「李悠、未浪!交戦開始だ!」

言うが早いか既に発射された無数の弾丸は長門たちに向けて飛んでいくところだった。この集弾性は未浪のLMGライトマシンガン。だがこれは注意を引く囮、本命は

「きゃあ!」

集まる六人の中から爆発と共に一つの悲鳴が響く。

「嘘…でしょ!?」

二度目の爆発、悲鳴ではなく今の状況を疑いのような声が響く

「こんなことあり得るはずが...!」

三度目の爆発、こちらも悲鳴ではなく困惑の声が響く

「…こ、これはいったい!あの一瞬で何があった!?」

「これで三対四、形勢逆転ですね長門さん?」

現状を知った長門は唖然としていた。それもその筈今の一瞬で自分たちの後ろに庇っていた三人を巻き込むように爆発が起きたのだから。

『李悠から暗闇へ。後方三人に命中、全機能大幅に低下を確認』

「流石だな李悠」

無線越しに李悠の声が聞こえてくる。サーマル越しと言っても距離的にまだボヤけている筈、銃弾も普通のライフル弾ではなく徹甲弾-簡単に言えば弾頭が何かに触れた際に爆発を引き起こす特殊弾。もちろん威力はグレネードと同等の威力なのだが重量も他の弾よりも重くしっかりと発射角度を計算しなければ狙い通りに飛ばない為扱いの難しい弾の一つ。そんな弾を寸分狂わず命中させる李悠の遠距離射撃能力は貸出兵という立場を除いても世界で数人もいない存在だ。

『暗闇へ追伝。近辺陸軍基地から残り数秒でこちらに到着。その後爆撃が開始。そこから最低でも五百mは離れて』

「(思ってたより早いな)了解。李悠と未浪は艦娘達を牽制する準備を頼む」

ベレッタに三つ目のマガジンを差し込む。スコーピオンは少し前から弾を撃ちきった為、これが最後の予備のマガジン。後ろから援護してくれると言っても少々心許無い。

「カウントダウンで一気に後退する。タイミングを合わせて一斉掃射してくれ…カウントダウン!三、二、一...退避!」

叫ぶと共に全力で李悠たちの方へと滑り出す。それと同時に大量の弾丸が艦娘達の方へと跳んでいくのが視界の端に映るが無視して突き進んでいく

『暗闇急げ!爆撃機が見えたぞ!』

「わかってる!」

全力で滑っているがまだ最低ラインには辿り着けないが、未浪達が牽制してくれているおかげで追いかけては来ていないようだ

『残り弾数僅か!牽制は残り数秒が限界です』

「安心しろその前に爆撃が来る」

残り百m程、李悠達の牽制もそろそろ限界だが
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