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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
海上戦終幕
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攻撃-簡単に言えば戦闘機からの爆撃だ。模擬戦のルールに他基地からの援護要請については全く規制はされていなかった。なら使わない手はない。

『それってある意味屁理屈だよな?後で文句言われるんじゃねぇか?』

「優先するのは命と勝利だ。それに模擬戦ルールの範囲内での行動だ。それで文句なんて言ってきてもただの負け犬の遠吠えになるだけだ」

ルールは全て艦娘側が考えたものでありそのルールに禁止されていない攻撃方法なのだから使用したとしても責められることはないだろう。もちろん正々堂々かと言われれば姑息であり屁理屈であることには違いない。だが、彼女らは貸出兵の実力や戦い方を見る為にこの模擬戦を申し込んできたのだ。なら、貸出兵なりの戦い方も見せてやるべきだ

「それに李悠も負傷している。あの傷でさっきみたいな動きはできない上砲弾に直撃する可能性も高い。最善の方法だと思うが?」

『ははっ。確かに状況を考えりゃ最善の方法だ。否定するなんて間違いだったすまんその方法でOKだ』

「自分もその方法が最善だと思います」

「うん、動けない僕でも時間を稼ぐくらいならできそうだしその方法で行こうか〜」

少し否定気味だった優だが詳しく説明をしてやれば謝罪と共に了承、未浪と李悠はすんなりと了承してくれた。

「よし、全員納得したとこで作戦に移るぞ。俺は前線にでて真正面から戦闘を行う。李悠は近場の基地に爆撃の要請を頼んだあと遠距離射撃だ。未浪は李悠の護衛。優は俺の合図で飛んで来る艦上機を陰から撃ち落としてくれ、余裕があれば李悠達の援護を頼む。…行くぞ」

背中に李悠達の了承を聞きながら海面を滑りだす。李悠が孤島にたどり着けていることを考えると李悠が隠れていた影とは真反対にいると予測しそちらに向かって歩を進めながら無線に声を掛ける

「…優、その位置から敵は見えるか?」

『あぁ、遠くにだが五六人の人影のようなものが見えるぞ』

無線の先は別方向で待機している優だ。優の位置から未だに目視出来るとなると島風達が長門たちの方に合流したのだろう。

「進行方向と推定速度はわかるか?」

『方角は北東、速度は約二十五ノット前後だな』

無線から聞こえる優からの報告を頭の中で整理していく。北東方面となると真っ直ぐこちらに向かう方角。速度的にはそんなに速くないのは中破している島風のスピードに合わせていると予測すれば納得できる。

「了解、そのまま監視を続けてくれ」

『おう、また動きがあったら俺から連絡するな』

無線を切りまた歩を進める。こちらに向かってきているのはもう確定した。後はできるだけ孤島から離れた場所で戦闘を開始するだけだ

「(…波が不規則だ。近いか)」

歩を少し進める
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