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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
海上戦終幕
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うだが俺も貸し出されたばかりで部屋の場所などわからないし無視するか
「あ、あのすみません。少しお聞きしたいことがあるんですが」
「(ちっ...捕まったか)」
無言で通り過ぎようとしたがやはり真横を通るのはリスクが大きかったのか声をかけられてしまう。初対面の俺に声をかけてくるという事は相当参っているのだろう。滞在中の身という事もあるし今後のことも考えると無下にするのも得策ではない面倒くさいが話くらいは聞くとしよう
「どうしました?」
「えとえと!か、貸出兵さん達が居るお部屋を探しているですけどわ、わかりますでしょうか!?こ、この辺りの部屋だと聞いたのですけど」
しまった…疲れもあって上手く口元が上がらず声のトーンもいつもより低くなってしまった。怖がらせたと横目で様子を伺うが気がついてはいないようだ。ただ焦っているのかアワアワと少し言語が可笑しくなってる。取り敢えず俺達の部屋に連れて行けばいんだな
「落ち着いてください。貸出兵のお部屋ですね。私も向かいますのでお連れしますよ」
「は、はいお願いします」
慌てふためく少女を落ち着かせ部屋に向かって歩きだす。少女も落ち着いたのか俺の少し後ろをついてくる。しかし貸出兵の部屋に用事とは個人的な依頼だろうか?
「つきましたよ。さ、どうぞ?」
「へ?」
数分歩き借りている部屋に到着。そのまま扉を開け少女に入るよう促すが入室することを考えていなかったのか驚いたような声を上げてこちらを見やる
「何かお話があるのですよね?取り敢えず中に入りましょう」
「え、あの...は、はい」
取り敢えず説得できたのか少女は遠慮気味に部屋の中に入っていく。それに続き俺も部屋の中に入る。
「あ、お帰りなさいです」
「ただいま」
中に入ると声を掛けてきたのは留守番を任せた未浪。書類を書いていたのか数枚の書類が机を埋めるように広げられている。
「そちらのお嬢さんはお客様ですか?」
「そのようですよ。部屋に戻る途中迷っていたので連れてきました」
テーブルを挟んで未浪の反対側に腰を下ろす。少女は扉の少し前に立ったままあちらこちらを見ながらソワソワとしている。緊張でもしてるのか?
「まあまあ〜そんなに緊張しないでココアでもどうぞ〜」
「ひゃわ!?」
スッと少女の後ろから声をかけたのは李悠。またもいきなり声をかけられて驚いている少女の横を抜け丸盆に乗せたカップをテーブルに置いていく
「ありがとうございます李悠。傷は大丈夫ですか?」
「うん、仮眠を取ったら多少は動けるようにはなったよ〜さ、君もこっち来てお話しよ〜」
「は、はい」
先に手渡されたホットコーヒー
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