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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
海上戦終幕
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李悠からの現状報告を聞きつつ端末を操作する。表示された海域全体のマップには李悠の居場所がポイントされている。ポイントされた場所は運良く水上走行機等が置いてある孤島の岩陰のようだ

「了解した。そのまま身を隠しながら先に負傷した箇所の止血と応急処置をしておけ、すぐ合流する」

『暗闇へ伝達。監視していた艦娘たちが移動を開始し始めた。方向は武器のおいてある孤島方面、速度的に早くて数分で到着しそうだ』

「了解。優は今から指定するポイントに移動してくれ。…未浪お前は俺と一緒に李悠の方に向かうぞ」

「はい!」

李悠と優それぞれに命令を伝え無線を切り、未浪に同行するよう伝えると大きな返事が返って来る。未浪を優と合流させないのはこのまま俺と一緒に李悠の元に向かい負傷している李悠を護衛してもらう為だ。



「…大丈夫か?李悠」

「…なんとかね」

端末に表示されたポイントに着くと岩陰に座る李悠を見つけた。声をかけると少し顔を歪ませて返事を返してくる。通達にあった通り手足には包帯が巻かれているが左足の包帯だけ既に赤黒い血で染まり止血の意味をなしていないように見える

「ちょっと刺さり所が悪くて血が止まらなくてね〜。取り敢えず処置はしたけど気を失うのも時間の問題だよ〜」

「動脈が切れてるな…出血量からして長くて一時間ってとこだな。李悠お前はこの孤島から援護射撃に切り替えだ。前衛は俺一人で何とかする。未浪はさっき伝えた通り李悠の護衛を頼む。優お前もそのまま援護射撃に回って李悠達を援護してくれ」

赤く染まった包帯を外し代わりに持参した包帯を巻いてやる。止血剤は自分に使用したあと補充しなかったから手持ちにない…。包帯だけの止血では李悠が意識を保てるのは約一時間程…前線で動き回れば多量出血で数分も持たない為この孤島からの遠距離射撃なら無駄に動き回ることもなく少なからず数分で意識が飛ぶことは無い筈だ

「これで少しはマシになったはずだ。俺はそろそろ前線にでる。各自さっき伝えた通りのことを全力でこなしてくれ、一つでもズレればそのまま全滅だからな」

「了解〜前線は任せたよ」

「はい!全力で護衛します」

最後にキツく縛り上げ李悠の治療を完了させ、前線に出る準備を始める。六隻相手に前線一人となると気は抜けない

『俺もOKだが弾薬も減ってきてるしバカ正直に動いたら相手の思うツボになるんじゃねぇか?』

「優の言う通り遠距離からの射撃じゃ全滅させるより先に弾薬が尽きるだろう。だから全滅させることは考えずただ時間稼ぎをしてくれ」

『時間稼ぎ?』

「あぁ。他基地からの戦闘機複数台での空爆攻撃を要請する時間だ」

俺の作戦に疑問を投げかける優に俺の狙いを伝える。空爆
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