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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
海上戦の幕開け
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で仇となるとはな

『ポイントに着き次第早急に援護射撃を行います』

『もう少しで到着する何とか持ちこたえてくれ』

『了解。頑張ってみるよ』

無線からは息絶え絶えな声が聞こえてくる。優も未浪も全力でポイントに向かっているみたいだが李悠の方も苦戦しているのだろう少し息が乱れてきている。

「(急がなきゃな)」

部下が頑張っているのに隊長である俺がこんな所でとろとろしている訳にはいかない。更にスピードを上げ李悠の元に向かう。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



「(やっと視界に入った)」

数分走り続けようやく李悠と艦娘たちが視界に入る。悠長に眺めている時間はない。そのまま速度を落とさず走る

「李悠、今視界に入るまで近づいてる。そのまま後退し一旦戦闘から離脱してくれ」

『了解!』

数十メートルまで近づいた所で無線を入れ李悠に戦線から離脱するよう伝えると李悠を中心に灰色の煙が発生し始めた。煙に紛れて離脱してくるであろう李悠を待つ。

「大丈夫か?」

「…今回のはちょっと危なかったかな」

「そりゃそうだろうな」

戦線から離脱してきた李悠に声をかける。余裕がありそうな口調で笑う李悠だが見て取れる程に息が荒い。額から汗が流れ、呼吸する度に肩も大きく上下している。やはり一人で砲弾の雨を躱し続けるのに相当体力を使ったようだ。

「煙が消えるまではあっちも動かねぇだろうし今のうちに休憩しとけよ」

「ん…分かったよ」

優たちからはまだポイントに到着したという連絡がない。俺が加わり先程よりも避ける砲弾の数は減るが疲労している李悠を連れ前線に出るのは危険と考えその場に待機させる。

「…それで敵艦の情報はなにか分かったか?」

「一応ね。敵艦は開戦前岩陰で確認した通り駆逐艦一隻と空母が二隻、戦艦が三隻の計六隻。その中で僕が知っているのは島風ちゃんと金剛さんに長門さん、それと赤城ちゃん。あと二人はまだあったことない子だったけど一人は戦艦、もう一人は空母だよ。あっちの作戦についてはまだ確定はできないけど攻撃は小柄で素早い島風ちゃんと赤城ちゃん達の爆撃が中心で戦艦三人はその援護を中心に動いてるみたいに見えたよ」

「ん?戦艦三隻はお前を狙わなかったのか?」

懐から取り出した煙草に火をつけ敵戦力の中心で戦っていた李悠の話を聞いているとふと疑問が浮かび、それについて李悠に訪ねる

「うん。殆どが島風ちゃんと爆撃だけだったけどそれがどうかしたの?」

「…もしかして…李悠、六隻全員の動きを詳しく教えてくれ」

俺の質問に答えた李悠の言葉に一つの考えが浮かび、端末を取り出す。画面を何度か触りこの
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