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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
海上戦の幕開け
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わり次第合流する以上だ』

後退しながら応戦していると無線から声が聞こえてくる。予想して無かった訳では無いが意外な行動だ。相手は軽巡洋艦ではあるが二人いても暗闇を抑えるのは難しい。その中で不利となる選択をするのは相当な実力者なんだろうね

『了解した任せとけ!』

『了解しました。きっちり始末します』

暗闇の声が聞こえなくなるとほぼ同時に優と未浪の了解の声が聞こえてくる。遠距離で命中してたから中距離なら簡単に始末してくれそうだ

「予定が変わっちゃったから一回逃げさせてもらうね〜」

左腰にぶら下げておいた煙玉スモークグレネードを二つばら撒き発生した煙に紛れて一気に後退する。あとは連絡が来るまで隠れてよ


said change-暗闇

「中々しぶといですね。そろそろ沈んでくれてもいいんですよ?」

「ふふ…そうね。そろそろ限界だわ〜」

天龍が李悠の元に向かってから少し経った頃龍田が口元を少し緩め自分が限界に近いことを告げる。やはり天龍がいなくなったのが大きいだろう。先程は二人に意識を向けなければならなかったが今は龍田一人だけになりかなり戦いやすい

「そろそろ天竜ちゃんは長門たちの所についてる筈だし、私の役目は果たせたわ〜」

「それはどうでしょうかね」

直後俺の言葉をかき消すように後方から爆音と突風が吹き荒れた。爆発音が聞こえたのは優達が居る孤島の方向。しっかり始末してくれたみたいだな

「…何で」

「天龍さんを向かわせたのはいい判断だったと思いますがタイミングが悪かったですね。天龍さんが向かった方向には射撃待機中の仲間が二人隠れてたんですよ」

龍田の判断は悪くない選択だった。二人で俺の相手をしても勝てる見込みは決して高くはなかった。そこで一人を李悠の方に向かわせ李悠の方を先に終わらせ残った艦娘で俺と優達を相手する予定であったんだろうが優達が隠れている孤島近くを通ってしまったのが仇になった。気がついていない場所からの奇襲程成功する確率が高いものは無い。

「さて、お話はここまでにして続きを始めましょうか」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「まだやりますか?」

「はぁ…はぁ…」

数分の撃ち合いの末、龍田を大破寸前まで追い詰めた。天龍が攻撃を受け動揺しているようで砲撃に穴が多くなり全くと言って当たらない。これ以上やっても時間の無駄だ

「この辺りで諦めて貰いたいのですが?これ以上やっても貴女に勝ち目はありませんし」

「…それでも私は諦められないのよ」

俺の提案に即答する龍田に少しだけ口元が緩む。それでこそ軍人、いや軍艦だ。戦いを放棄し逃げるのも勇気だが戦い続けることを選ぶのもまた勇
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