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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
海上戦の幕開け
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ぞ」

「oh…長門、榛名Sorryデス」

あの決定的なチャンスを自ら潰してしまったことを後悔するように長門たちは苦虫を噛み潰したような苦い微笑を浮かべる。本当にもったいないことをした。あの攻撃を当てていれば少なからずこんな一方的な展開にはならなかったのだからな

「後悔後に立たずです。今更悔やんだ所で状況は変わりません。それよりも次にどう行動するかを考えるのが得策ですよ?」

「…は!金剛お姉様少し耳を貸してください」

「why?どうしました榛名?」

金剛の姉妹の一人-榛名が俺の忠告で何かに気づいたようで金剛になにか伝え始める。少しお節介が過ぎたか?

「Wow!それはいい作戦デス!長門にも伝えるデース」

「わかりました。長門さん少しお耳を借りますね。」

「む?」

榛名は金剛に伝え終わると次に長門にも何かを耳打ちし始める。本当はこの隙にと思ったが先程の威嚇射撃のこともあるのでここは話し終わるのを待つことにする。

「……というのはどうでしょう?」

「なるほど…やってみる価値はありそうだな」

「話し合いは終わりですか?待つのはもうこれっきりですがよろしいですね?」

「あぁ。今度は貴様が後悔する番だ」

元々待つのが苦手な俺だ、これ以上待つのは億劫だという意味を込めた言葉に何を感じたのか三人とも先程とは違った微笑を浮かべている。それ程榛名の話した事に自信があるのだろうか

「それでは…行きます」

「迎え撃つぞ!」

グッとナイフを握り直しそのまま突っ込んでいく。それに合わせるよう長門たちの主砲が全てこちらに向けられる。砲弾は銃弾より遅いし目視もできる

「もらいました!」

「今だ!足元に全門斉射!」

「なっ!?」

懐に入る寸前ナイフが当たる距離に到達する前に砲弾が俺の足元に着弾し爆風で数m程吹き飛ばされる。何故俺の攻撃より先に砲弾が…

「(なるほどな…)」

勢いを殺し海面に片膝をつきながら周囲を見渡してみると先程の砲撃が何故当たったのか納得できた。長門を挟みながらちょうど俺の視界に入らないギリギリのラインに金剛と榛名が移動していやがる。人の定めとして見える範囲というのはどうしても限られてしまう。いくら砲弾を目視できるといってもそれは視界に入ったものだけで見えない死角からではどうにもできない

「(被弾したのは仕方ないがよりによって足をやられたのは流石にマズイな…)」

足元に視線を移すと足からは黒い煙を出しながらバチバチと音を立てている。もちろん俺の足からではなく装着している機械からだ。電の奪還依頼の時優に頼んでいたもので艦娘が着けているものを少し改良した靴のようなものだ。人間である以上水上
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