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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
海上戦の幕開け
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海域全体が映る写真を表示させ李悠に見せる
「えっと島風ちゃんがここで空母の子達がここ、戦艦の子達はこことこことここだよ」
「…成程、これで確信出来たな」
表示していた写真に書かれた線を見て俺の考えが確信に変わる。これで勝つ確率が格段に上がった。
「暗闇だけ納得してないで僕にも教えてよ」
「あぁ、悪い。煙も長く持たないし手短に説明するが、この写真を見て何か思うことはあるか?」
ぶぅ〜と音がしそうな程口を尖らせている李悠に苦笑い混じりに謝りながら説明する為、新しく線を加えた写真をもう一度見せる
「ん〜常に僕を囲むようにして追いかけてきてる事くらいじゃないかな?」
「そう、追いかけているんだ。何故完全に囲まずそのまま追いかけてたんだ?六人で囲んで進路を制限すれば格段に戦いやすいのに態々逃げられるように囲まずしかも直接的な攻撃は島風と空母二隻の艦上攻撃機(艦攻機)だけ。どう考えても戦艦の一撃の方が俺達を戦闘不能にすることは容易な筈なのにだ」
「…もしかして追いつけないのかな?」
少し考える仕草のあと呟くように答える李悠にそうだと頷き説明をしていく
「あの三隻は俺達の速度について行くので精一杯で追い抜くことが出来ない。島風は駆逐艦でありその中でもトップクラスの速度があるから追いつけるし空母も艦上機での攻撃なら自身の速度は殆ど関係ない。この事から言えるのは」
「戦艦三人は幾分か驚異にならず島風ちゃんと空母の艦載機を全部始末すれば勝機は格段に上がるってことだね」
俺の考えを全て理解したのか口角を少し上げながら答える李悠にもう一度頷く。しかし、追いつけないと言っても戦艦は戦艦であるのに変わりない。一撃でも貰えばその絶大な威力を生身で受けることとなり大怪我は確実、運が悪ければそのまま戦闘不能となる可能性も大いに考えられる
「…艦攻機だ。相手さんもしびれを切らしたみたいだな」
「呼吸も整ったしそろそろ行こうか」
少し薄れてきた煙の中から数機の艦攻機が飛び出してきた。数は十数機程だがその中の数機が辺りに散らばっていく。偵察機か…隠れている優たちを探し出そうという考えだろうがそうはいかない
「李悠、散らばった奴から狙え偵察機だ。俺は向かってきてる艦攻機を落とす」
「OK任せて」
俺の命令に背負っていたライフルを構える。俺の手持ちの武器では長距離を飛んでいる偵察機は撃ち落とせない為偵察機は李悠に任せ、こっちに向かってきている艦攻機を撃ち落とすべく腰に差してあるもう一丁のハンドガンを取り出した
「李悠後ろから砲弾が来てるぞ」
「了解」
艦攻機を撃ち落としていると砲弾が李悠目掛け飛んできているのが視界の端に見えた。即座に
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