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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
海上戦の幕開け
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「(…今何時だ…)」

暗転していた意識が浮上し目が覚める。起きようと体を動かすと隣にスヤスヤと電が寝ていることに気が付き昨日一緒に寝たことを思い出す。時刻を確認する為ポケットから端末を取り出し確認すると午前五時を表示している。一度息を吐き電を起こさない様静かにベットから降り、窓際に置いてある椅子に腰掛ける。

「…起きてるか?」

『…ふわぁ…起きてるよ〜』

昨日李悠から分けてあげると渡された葉巻に火を付けながら無線のボタンを一つ押し声をかけると数秒ノイズがはいってから返事が帰ってくる。話し方から分かる通り無線の相手は李悠だ。寝起きなのだろういつも以上にフワフワとした緩い話し方だ

「朝早くに悪いな」

『ううん全然大丈夫だよ〜それで要件はなぁに〜?』

「あぁ、〇七〇〇までに優と未浪に作戦の最終確認と装備の最終調整をしておくように伝えてくれ。俺もその時間には部屋に戻る」

『了解〜それじゃまた後でね…』

欠伸が聞こえたのを最後に無線からは声が聞こえなくなりノイズが聞こえるだけとなる。李悠はどうも朝に弱い。依頼中はそこまで酷くはないが依頼中以外ではいつもこんな感じでいつも以上に気が抜けている。まぁ、脳に血が回り始めるのが遅い体質なだけだと思うが。伝える要件も伝え終わったが時間までまだ時間があるしな…



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



「んぅ…」

「起きたか。おはよう」

時刻は六時少し前、電が目を覚ました。流石に海軍というだけあって起床時間も早いようだ

「お、おはようございます。えっと…暗闇さんは何をなさっていらしゃるのでしょうか?」

「なにって頭を撫でているんだが?」

時間まで何してようかと考えたところそう言えば電に膝枕された時頭を撫でられていたのを思い出し葉巻片手に電の頭を撫でていた。撫でられている電は寝起きというのもあり今の状況が飲み込めていないようだ

「もしかして頭撫でられんのは嫌か?」

「いえ、そういう訳では無いのですけど」

「なら、そのままじっとしとけ」

「…」

俺の言葉に頷くとそのまま大人しくなった。しかし、綺麗な髪だ。色も綺麗だし艶も髪質も凄く良い。触ってて気持ちがいいな

「…体の調子はどうだ?」

「昨日マッサージしていただいたお陰で大分良くなりました」

「そうか。一応確認させてもらうぞ」

掛け布団を退け電の足の状態を確認すると痛々しい痣は綺麗さっぱり消え白く綺麗な肌に戻っている。これならもう大丈夫だろう

「全く異常なし。俺はそろそろ戻るが無理して動くなよ?」

「分かりました。今日は出撃もないのでもう少し休んでおきます」

「そ
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