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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
勝者は?
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の時間を回っており、ギルドの裏に広がる砂浜は沈み行く夕焼けによって美しさを際ただせている。

「では・・・今日の指名ランキングの順位を発表する」

黒のビキニから普段通りの衣服へと着替えた姫様カットの女性は、落ち込んでいる声でそう言う。それに対し、俺とレオンは勝ち誇った顔でそのランキングの発表を待っている。

「一位リン・・・二位ルリ・・・三位私・・・四位――――」

一拍置いて緊張感を出すということもできないほどにショックを受けている彼女は、紙に書かれている順位をただ読んでいる状態になっている。

「やったね、レオン」
「楽勝だったな」

隣に立つ少年と拳を合わせて笑みを浮かべる。始まる前は自信がなかったけど、始まってみると予想外に指名されるわされるわで驚いてしまった。その理由は、最初の接客の姿にあったらしい。
レオンのちゃんと出来ているのかわからないツンデレと無駄にぶりっ子ぶってた俺。それが妙にハマったらしく、お客さんたちが次々に指名をしてくれたらしい。
おかげで、明日もウェイトレスをしなければならないということがなくなり、嬉しくて顔が緩みっぱなしだ。

「よってレオンとシリルの勝ちなんだが・・・明日も手伝って――――」
「「イヤです!!」」
「くっ・・・」

当初の約束を反故にしようとしたところを即座に断り、彼女は悔しそうに顔を歪める。そりゃそうだ、誰が勝ったのに水着なんか着るもんか。

「わかった!!メイド服ならどうだ!?」
「ダメです」
「着物は!?」
「遠慮しておきます」

黒髪の女性は次から次へと案を出してくるが、それを受けることは絶対にしない。もう今日一日で女装は十分だ。あんなに頑張って接客したんだし、早く帰って休みたい。

「そうだ!!明日手伝ってくれたらギルド専用のビーチを一日貸そう!!どうだ?」

よほど帰したくないのか、新たな交換条件を用いてくる女性を見て可哀想になってくる。だけど、それを受けるのはプライドが――――

「「「「「ビーチ!?」」」」」

断ろうとした俺たちではなく、後ろで傍観者になっていた少女たちが目を輝かせて前に出てくる。これまずい・・・最悪な結末が見えるぞ?

「もちろん今日と明日、泊まるところも用意しよう」
「やります!!」
「もちろんだよ!!」
「困った時はお互い様よね」
「明日も頑張ろ〜!!」
「オォッ!!」

俺たちが口を開く暇も与えてもらえず、話がどんどん進んでいく。詰んだな・・・これ・・・

「みんなやる気だし、お前たちもやってくれるよな?」
「「はい・・・」」

断ろうにも、ウェンディやシェリアたちの視線がキツくて、それをやることができない。思惑通りにことが進んだカグラさんは、しめしめと悪党のような笑み
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