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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
勝者は?
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こっちは八番テーブルね!!ルリ!!」

セシリーとマーメイドの女の子がカウンターに料理を置くと、呼ばれた二人の水着っ子が戻ってきます。

「ねぇ・・・休憩は?」
「疲れてきたんだけど・・・」
「「ダメ!!」」
「「ケチ!!」」

ずっと歩き回っていた水髪の少女と金髪の少女が上目遣いで休みを懇願しますが、あっさりと却下されてしまい、舌を出してそう言った後、ヒールに慣れてきたためか、軽くなったように見える足取りでそれぞれのテーブルに向かいます。

「まずい・・・これはまずい・・・」

一枚の紙を見てそう呟いているのは、人魚の最強魔導士。お店が繁盛しているにも関わらず、彼女の表情は大変暗かったです。

「どうしたの?カグラさん」
「これを見てみろ」

私と同じく復帰してきたソフィアが彼女から渡された紙に目を通し、固まります。後ろからそれを覗いてみると、そこには今日の指名数のランキングが記されていたのですが・・・

「シ・・・ルリちゃんとリンがダントツじゃん!!」

信じられないといった表情で現在の順位を見ているソフィアが絶叫します。それもそのはず、男であるはずの二人が他者を押しやり一位二位を獲得していたからです。

「お前たちがいなかった間にこんなことになっていたんだぞ」
「うっ・・・ごめんなさい・・・」

私とソフィアは今出てきたばかりなのでもちろん指名0。シェリアもわずかに指名を受けたところで下がったのでかなり後方の順位。二人に続いているカグラさんも、倍以上の差を開けられており、かなり厳しい展開になっているようでした。

「あの二人で一週間は売り上げがうなぎ登りだと思ってたのに・・・」
「このままじゃ今日だけになっちゃうぅ!!」

勝つ気満々だった彼女たちは、明日からの売り上げも彼らが入る計算で考えていたため、思わぬ誤算に焦りを隠せずにいた。

「私たちも本気で行くぞ!!」
「今から巻き返しますからね!!」

注文を取りに行きながら自分たちを売り込もうと考えたカグラさんとソフィア。カグラさんはグラマーな体を覗かせることで男性たちの意識を引こうとし、ソフィアはウェイトレスとは思えぬセクハラ行為をしてるのに、なぜか喜んでる女の子たちから次々と指名を獲得していきます。

「必死ね、あの二人」
「そうだね」

ギルドのために二人を明日からも残らせたい女性と彼らを辱しめたい一心に動き回る少女。二人ともさすがに人気一位二位というだけあってみるみる数値を伸ばしていきます。でも、それ以上にシリル・・・もといルリたちが頑張っていて、なかなか広がった差は縮まりませんでした。





















シリルside

時刻はすでに閉店
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